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スポーツ界から喘息医療へのメッセージ

現在でも、年間2000人が喘息で亡くなっている

2011年01月23日(日)

現在でも、年間2000人の人が喘息で命を落としている。
自分が、「喘息患者」であることを知らない人もまだまだ多い。
スピードスケートの清水氏と、スポーツジャナリストの二宮氏からのメッセージを聞いた。

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厚労省は「喘息死ゼロ作戦」を掲げている。

喘息死は、6000~7000人から、2000人に減って来た。

これは吸入ステロイド剤の普及の賜物だ。

しかし、まだ、年間2000人亡くなっている事実を重く受け止めるべきだ。

これで充分であるとはとても言えない。

●近畿大学の有田有智教授の講演「適切な喘息治療」

・ガイドラインの重要性

・中等度(週に1回以上の発作)の喘息患者さんは、

吸入ステロイドをベースにする。

・時に、β刺激剤との合剤を上手く使うことが必須。

・喘息死が減少しているというエビデンスを高く評価すべき

●スポーツジャーナリストの二宮清純氏が司会を務めて

「喘息患者が医師に求めること」で、パネルデスカッション。

パネラーを務めた豪華メンバーは、全員喘息患者さんだった。

●スピードスケート清水宏保氏の語録

・喘息には運動がいい

・外国は、患者と医師の距離が近いが日本は、まだまだ。

・清水選手がきっかけで、国際的にアスリートの喘息という

・喘息に対する意識が高まった。

・日本の喘息医療も諸外国に比べて遅れている。

スポーツ医学から、喘息医療を発達させてはどうか。

・喘息を持ちながら活躍するスポーツ選手は大勢いる。

サッカーの岡崎選手

柔道の谷本選手

阪神タイガースの藤川選手など

・また自分が「喘息患者」であることを知らないアスリートや

患者さんが、まだ大勢いる。

・喘息治療をマニュアル化しないでほしい。

地域や生活環境によってその人にあった治療を提案して欲しい。

=個別化医療のこと。

・そして喘息治療をシンプルにして欲しい。

・薬は引き出しにしまいこまない。

・薬と自分の距離を短くしておく。

・女性は上手く吸えない。工夫が要る。

また老人は吸入ステロイドを上手く吸えない

・そこまで目線を下げた指導をして欲しい。もっと工夫を。

・医師は患者に薬を与えただけでは駄目。

「吸うだけではない、肺の末端までしっかり入れて下さいね」

といった具体的な指導が重要。

●相模原アレルギーの会理事長  北島芳枝氏の語録

・開業医は、喘息患者会でもっと講演して欲しい。

・2009のガイドラインにのっとった治療をして欲しい。

 =喘息治療の均てん化を!

・社会の偏見の改善。20年前は、喘息患者は休みがちだった。

 しかし吸入ステロイドの登場で大幅に時代は変わった。

 喘息になっても、普通に社会で活躍できるということを

 もっと広く世間に知って欲しい喘息患者を認めて欲しい。  

・また、企業も禁煙対策にもっと取り組んで欲しい。

●埼玉医科大学 永田真教授

・気圧の変化で喘息が起きる。

・吸入薬を常に身近に置いておく。

・清水氏が指摘するように、もっと具体的な指導をしっかりやるべき。

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この記事へのコメント

吸入ステロイドの登場で患者さんの病態は軽症方向になる方が増えていますね
救急でステロイド点滴をされていた方が明らかに減っています.
内服と違い吸入は全身の副作用も少ないですし,もっと使ってほしいですね

怒られるかもしれませんが,未だに気管支拡張剤のパッチや抗アレルギー剤しか
処方していない症例があります.私は咳喘息でもアドエアなどを処方しています
病態は気管支の火事(炎症)と引き続く狭窄ですからね.
火消し(ステロイド)+拡張剤は理にかなっています

Posted by 稲本 望 at 2011年01月24日 12:50 | 返信

私も2年前に「百日咳」から咳喘息になってしまい、呼吸器内科でアドエア250を吸入しています。スプレー式の吸入薬と違って吸い込み逃しがないためイイ薬だとおもいます。
この寒い季節はキプレス錠を併用すると鼻やのどにもいいです。
いずれも薬価が高すぎなのがネックです、、、トホホ(泣)

Posted by kawasaki at 2011年01月24日 08:17 | 返信

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