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意外に難しい、在宅ホスピス

2011年02月08日(火)

毎日、多くの癌患者さんと接している。
しかし末期になった場合、在宅ホスピスに進むのは意外と難しい。
死ぬ直前までタクシーで来院、ベッドの拒否、病院信仰など、いろいろあってから在宅に至る。

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簡単だと思っていた。
いや、思っている。
一人でやるならば。

多職種連携、また家族の多様な価値観の中で、
生病老死に寄りそうのは、意外と難しい。
絶対的に時間が必要。

患者さん、ご家族とたくさんのコミュニケーションが必要。
質より量。
量を質でカバーしようとしても、失敗する。

450人位、自宅で看取ってきたが、まだまだ。
毎回新しい発見がある。
とんでもない失敗をやらかしながら、生きている。

患者さんの病院志向は昔も今も相当強い。
絶対に入院しないと言うひとは、半分以下。
大半は、入院を迷いながら、その日を迎える。

病院の緩和ケアと在宅の緩和ケアもかなり違うように感じる。
同じようなことをしても、微妙に違う。
きっと、「マインドが違うからだろう。

我々在宅医は、人間と生活を診る。
病院緩和ケアスタッフは、痛みと死の先延ばしを診る。
両者の視点の差は、自ずとかなり異なったイメージに至る。

家族と病院医療者の両方に、理解してもらうのは、難問。
「来る人拒まず、去る人追わず」、のスタンスが正しい。
それだと、あまり難しくない。

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この記事へのコメント

「在宅医は、人間と生活を診る
緩和ケアスタッフは、痛みと死の先延ばしを診る。」
まさにそのとおりですね。そこを前もって各自が選びとっていかなければ事はスムーズには運ばないでしょう。
私は、親の人間性と生活を診て頂きたい。
少なくとも現時点では。

Posted by チズ at 2011年02月08日 10:06 | 返信

いろいろ迷いますよね。
だからこそ本当に一つ一つの対話って大切だなぁって感じます

Posted by きむみ at 2011年02月08日 11:19 | 返信

お疲れ様です
多職種連携、ご家族の様々な価値観の中で生老病死の在宅に寄り添うのは本当に難しいですね
勤務するクリニックで多職種連携について今日も話し合いをしました
院長が巧みに問答して下さり、在宅訪問で自分が良かれと思ってやっていることが患者さんにとって毒になっていることもあるので他職種や第三者からの目が大切である と分かりました
それには自分のやっていることや思いを発信して、連携することが必要であると
分かっているようで全然、連携できていない、本気のつもりで本気ではない自分が全く歯痒くなりました
己れを知ることです まだまだです

Posted by レイン at 2011年02月10日 12:38 | 返信

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