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前頭側頭型認知症(FTD)が、全認知症の1~2割もいる!?

2011年02月10日(木)

大阪保健医療大学の阿部和夫教授の、認知症に関する講演を拝聴した。
前頭側頭型認知症(FTD)は稀ではなく、全認知症の1~2割もいるそうだ。
そう言われれば、思い当たるひとが何人かいるような気がする・・・
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認知症は、主にやられる部位で分類される。

前頭葉がやられる=人格変化=ピック病
側等葉がやられる=短期記憶障害=アルツハイマー型認知症
後頭葉がやられる=幻視=レビー小体型認知症

前頭側頭型認知症は、特徴的だ。

ひとことで言うと、抑制が利かなくなるのだ。

たとえば、
・万引きをする。(欲しいという欲求が抑えられない)
・博打にはまる
・喧嘩を繰り返す
・セクハラをする
・時間は厳守する

これが(FTD)が、1~2割もいるとは驚いた。
しかし、抑制が効かない人は、結構いる。
自分も危ない。

今年は、認知症医療が大きく変わる年だ。

1 アルツハイマーと脳血管性を区別しない。
2 認知症の新薬が、3つ発売される。
3 そして、FTDが結構多い。

大教授の貫禄満点の阿部教授は、私のことを覚えておられた。
実は、大昔、僅かの間、私が指導していた?(ちょっと自信なし)
昔、阪大病院では、3年目が1年目を教えていた。

しかし終了後、教授から「私のオーベン(指導医)です!」と言って頂いた。
やはり、私の記憶は間違っていなかった。
阿部教授に、これからも認知症についてイロイロ教えてもらおう。

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この記事へのコメント

感動です!町医者の信念を貫く長尾先生と教授の立場の阿部医師。お二人のお互いを尊びあう姿に「己の使命に生きる」という事の尊さを教えていただいた思いです。
どうかいつまでも患者を救う医療の為に、ご健康にご留意いただきますよう、また益々のご活躍を心からお祈りいたします。

Posted by ママ@衝動が止まりません at 2011年02月11日 08:25 | 返信

「どこの医学部卒かより、どこでレジデントしたかのほうが大切」とは
良く聞きます。 嬉しそうなお顔が目に浮かびました。

Posted by 梨木 at 2011年02月11日 10:31 | 返信

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