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クレイマー対応者のメンタルケア
2011年02月17日(木)
休職者の6割はメンタル問題という現実。健康管理よりメンタル管理だ。
特にクレイマーに対応する職員には、強烈なストレスがかかっている。
医療機関にしても、いわゆる「窓口業務」担当者には、向き、不向きがある。
もし不向きな人が担当すると、ストレスから、病気になる。
会社としては、適材適所の人事に知恵を絞る必要がある。
また、そのような職種は、特殊業務とみなして、特殊教育も必要だ。
場合によっては、特殊休暇も必要かも。
その位に認識しておいた方がいい。
単純な一過性のメンタルダウンに比べて、パーソナリテイに問題が
あるひとが増えている。
これは世間一般の傾向で、不景気と連動する。
会社でどう仕事するか?は、どう生きるか?という問題にもなる。
メンタルも早期発見、早期治療が重要だ。
がんの治療と全く同じだ。
不幸にして、休職に至った場合、休職者をどうケアするかも重要。
休職者に電話する役職者の精神的負担までも考慮されるばきだ。
人間関係自体が、ストレスになっている場合もある。
役職者は、安否確認だけで充分であるという意見もあるが、当然だろう。
労働者も管理者も、大変な時代になってきた。
会社の中が健全でも、会社の外は荒れている。
「ストレス社会」という言葉の重みは、さらに増している。
産業医や労働衛生コンサルタントとしての業務は、日常診療の基礎になる。
なぜなら、そのようなメンタル不全が原因と思われる人が毎日来院されるからだ。
病気の原因は、職場か家庭にあり。
それを探るのも、町医者の仕事だ。
その理論を産業保健の現場で鍛えてもらった。
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この記事へのコメント
信じられません。皆どうしてもやらなければならないことなのですか?24時間対応の往診、講演、執筆、医療・介護よろず相談室、2本のブログ、そして産業医。それに加え病院の経営者としての雑務もあると思います。
講演にしてももう少し絞ることも出来るのでは?と思いますが・・。
何処に向かおうとされているのか、長尾先生が分からなくなりました。短期間のブログを見ただけで分かっている方がおかしいですが・・。
Posted by 桜 at 2011年02月17日 10:02 | 返信
メンタルに問題が~とかストレスで~とか、何にでも言えるこのご時世。
他人から見れば「甘えじゃないの?」とつい言いたくなるような人もいますが、甘えが入り込める余地があるからこそ難しいですよね。特に会社(仕事)関係は。
誰しも嫌いな人と好きな人がいる、嫌いな仕事と好きな仕事がある。けど仕事の時間はビジネスライクにできることとできないことだけ分ける、と決めている私にとっては、「嫌いな仕事を頑なに拒んでいる」などと全社メールで突然言ってくる上司の存在が一番ストレスです(笑)
反論したら「今まで嫌いだからやりたくないだろうと思って気を遣ってきたのに…じゃあこれからどんどん振っていいんだ?」と脅しがきたので、「そうですね。仕事なので。」と返しておきました。ざまーみろ。
やっぱり仕事は人間関係がすべて。やりがいがあるとか年収がいいとかは二の次です。
Posted by AI at 2011年02月18日 12:17 | 返信
さすが、長尾先生。
仕事が嫌いという思いが強くあると、心身ともに病を呼び込むという現象。
嫌いだからといって仕事を止めるわけにも行かない現実に対して、
本人が自覚する以上にストレスが生まれているということかもしれません。
辞めて他にしたいことがあるわけではない場合も多く、仕事を辞めること自体が
根本的な解決にはならないと思われます。
家族を辞めるわけにいかないでしょうし、家庭が問題の場合はさらに深刻かもしれませんが、
そういう場合でも、ほんの少しだけ方向を変える努力、をアドバイスできそうです。
ほんの少しでも進む方向を変えることで、長い目で見ると向かう方向が大きく変わりますよね。
わずかでも良いほうへ進むように小さな心がけを意識すること、そしてそのためのサポートがあれば、どんなに救われることでしょうか。
仕事や家庭に関するストレスを見直すのは、予防医学的に非常に効果が高いのでは?と感じています。
先生のお仕事振りも尋常ではなく、心配になります。
どうぞお身体を労わるお時間をとられますように。
Posted by Y at 2011年02月20日 12:30 | 返信
Yさま、長尾です。
>仕事や家庭に関するストレスを見直すのは、予防医学的に非常に効果が高いのでは?
病気の原因の大半は、ストレスです。予防医学もこの辺に焦点をあてるべき。
要は、日本社会のメンタリテイを根本から見直す時期だと思います。
話は変わりますが、政治の貧困が続くのも、メンタル問題だと思います。
Posted by 長尾 at 2011年02月20日 09:42 | 返信
AIさま、長尾です。
いつもありがとうございます。
>他人から見れば「甘えじゃないの?」とつい言いたくなるような人もいますが、甘えが入り込める余地>があるからこそ難しいですよね。特に会社(仕事)関係は。
会社も労働者も、どちらもどちらと思える時があります。
法律は、労働者を厳しく保護していますが、帰属意識の無い社員が多い企業もあり、
新しい雇用社会の価値観が必要な時代だと感じます。
Posted by 長尾 at 2011年02月20日 09:46 | 返信
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