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タバコを止められない偉い先生

2011年02月18日(金)

人工透析中に、下血で入院、狭心症でカテーテル治療を受けた患者さんが退院された。
挨拶に来たので、禁煙を説得すると、「主治医も吸っているから」と、反論された。
その大病院の偉い先生は、公園の隅で患者さんに隠れるように吸っているそうだ。
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何日も入院していたら、患者さんは各医師のライフスタイルも知ることになる。
とても偉い先生が、愛煙家だったとは!
私も驚いた。

病院に隣接した公園の片隅で、後ろを向いて旨そうにタバコを吸っているそうだ。
患者さんは、堂々とベンチで吸っているが、偉い先生は隅で背を向けて吸っている。
後ろめたいのだろう。

その先生はすごく忙しい。
昼飯も食べずに仕事をしている。
患者さんは全部お見通しだ。

ストレスも相当あるのだろう。
何となくその偉い先生の気持ちも分かるような気がする。

しかし、その患者さんは、絶対に禁煙しないと言う。
その偉い先生が禁煙したら考える、とも。

これが、医療界の実態だ。
医療従事者の喫煙率は、高い。
敷地内禁煙にならないのは、トップなどが愛煙家だから。

医者も看護師も同じだ。
普通の人間。
酒もタバコもやるし、依存症にもなる。

つい私は言ってしまった。
その偉い先生を当院に連れて来てきなさい、と。

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この記事へのコメント

とっても面白い内容でした。
医療者も人間。多忙ななかストレスを抱えてでも
働く姿には言葉が詰まります。
本来の人間の生活って。。考えさせられます。

Posted by ミチコ at 2011年02月22日 09:40 | 返信

タバコ、酒、ポルノなどの厳しい規制。
これは米国発の原理主義です。

それと「依存症」という表現は適切でしょうか?
以前、アルコールに対して「アル中」と表現されましたが、
それは飲まなきゃ手が震えるほどの人間に対して使われたはずです。

「依存症」という言葉ができてから普通の酒好き、タバコ好きを「依存症」
と言うようになってしまいましたね。
素人ならともかく医師のかたには表現を気をつけていただきたいと思います。

Posted by KO at 2011年04月27日 04:39 | 返信

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