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胃瘻問題を扱った、今夜のNHKの番組

2011年02月19日(土)

今夜のNHKの関西熱視線をスタッフたちと見た。
この番組作りには、当院もかなり協力してきた。
毎年20万人ずつ増加する、認知症終末期の胃瘻議論の発端になれば嬉しい。
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死の先延ばし、延命治療としての胃瘻問題。
認知症終末期や老衰の終末期が問題になっている。

胃瘻介護を続ける配偶者の苦悩が描かれていた。
長寿医療センターの大島総長も、苦渋のコメントを発していた。

DPC病院は簡単に胃瘻を入れるが、
受け入れ先が見つからない。

療養病床では、胃瘻患者は、医療区分1と最低報酬。
看護師の人件費も出ない。

かたや、特養には胃瘻枠があるが、
看護師の人件費が賄えないという介護現場の悲鳴が聞こえてくる。

ヘルパーの胃瘻注入が認められていないのは、どうして?
訓練を受けたヘルパーに注入を認めるべきだと思うが、
看護協会や医師会が反対していると聞く。

在宅介護者も大変だ。
これから先、胃瘻問題を考えるのは、国民一人一人の死生観にかかっている。

最後に、日本で一番沢山胃瘻を作っている医師が、こう言った。
「もともと、胃瘻は、ご飯が食べられない子供の栄養方法だった」と。
いつの間にやら老人に広がり、普及してしまった。

一旦始めた胃瘻栄養を中止すれば、「殺人罪」で捕まるのか?
現時点では、捕まる可能性が高い。

そんなアホな?と思うひとが多いでしょう。
そう、法律が時代に合っていないのです。
だから刑法を改正する必要があるはず。

この番組の製作は1年越しだった。
やっと完成してよかった。
冒頭から、当院の胃瘻も登場した。

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この記事へのコメント

出来れば放映前に教えてもらいたいです。「いつの何時にこういうのやります。」的なもの・・。
専門的すぎるのかな・・。

Posted by 桜 at 2011年02月19日 09:09 | 返信

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