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医原死
2011年02月20日(日)
それは、現代医療の根幹に対する想いから。
そんな中、米沢彗さんの言葉「医原死」が、飛び込んできた。
今日はそれに気が付いた。
米沢氏も同じ想いだろう。
二ノ坂先生は、在宅ホスピス医である傍ら、
バングラデシュでの医療活動を10年以上続けておられる。
その二ノ坂先生が、尊敬されている米沢氏の言葉は、私にも重い。
以下、知人でもある、福岡の二ノ阪先生の文章から引用させていただく。
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バイオエシックス研究会 米沢慧・いのちを考えるセミナー
Vol.6 自然死への遠い道―医原死―「臓器提供意思表示カード」を読む―
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バイオエシックス研究会では、バイオエシックス(生命倫理)の考え方を基本と
して、現代社会において医療や人権をどのように捉えて行動していくの かを学
んでいます。今月は、米沢慧さんを講師に迎えて「いのちを考える」セミナーシ
リーズの第6回を開催いたします。
どうぞふるってご参加下さい。
日時: 2011年 2月27日(日) 午後2時30分~5時30分
会場: にのさかクリニック 福岡市早良区野芥4-19-34
会費: 一般1,000 円 学生800 円 事前申込不要 (直接お越し下さい)
主催:バイオエシックス研究会
お問合せ: にのさかクリニック TEL 092-872-1136 / FAX 092-872-1137
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以下、米沢さんからのメッセージです。
年明けに新著『自然死への道』(朝日新書)を出しました(1.13)が、即座に反
応があったのは表題とした「自然死」ということばでした。
あるラジオ番組(文化放送)で評論家鈴木邦男氏との15 分たらずの対談をしま
した(1.19)が、初っぱなから「尊厳死の話はいろいろ聞いたことがあるが、自
然死ということばには驚いた。どういうことですか」 「自然死って選択できま
すか」という意外な問いを受けました。
間もなくして真宗大谷派(東本願寺)真宗会館から1泊二日の研修・研究会で
「自然死」についての特別講義(2.22)の依頼でした。
追っかけて落語通の知人から演題「死神」の枕に咄家が口にする狂歌「…つひに
行く道とはかねて知りしかど きのふけふとは思はざりしを」を引き合いに、
「これって自然死、かくありたき境地です。でも、はたして現実にこんな境地に
出合えるでしょうか」というもの でした。「自然死」は再生できない死語に
なっているのでしょうか。
昨年夏、わたしは猛暑の最中でも、無縁死=長寿者の不明・脳死臓器移植の促
進・iPS 細胞等のニュースに、からだが冷え震えていたという記憶のほうが大で
した。そして「いのちのステージが変わった」という実感。長い間私たちが疑い
もしない で培ってきた〈いのち〉の概念がこの10 年の歩みの中で楔をうたれた
な、という思いでした。そこで、あらためて今回は脳死、尊厳死、安楽死など、
「自然死」の対極として先端医療が産み出した「医 原死」について考えてみた
いとおもいます。
米沢慧 (よねざわ けい)
■1942年島根県生まれ。評論家。早稲田大学教育学部卒業。都市論、建築論、家
族論から介護論まで。
■編集者時代に岡村昭彦に出会い、岡村の運動を支え、没後もその遺志を継いで
運動をつづけている。
「AKIHIKOゼミ」主宰。岡村昭彦との関わりについて「出版編集者として
の出会いと失敗、その後はフリーランスとして〈人生棒に振っていいと いう生
き方がある〉ことを教わった気がします」
■近年は長寿社会のケアを考える「ファミリィ・トライアングルの会」を主宰。
活動の一環として、東京・千葉・長野などで生命・看護・医療を考えるセミナー
にも取り組んでいる。
■著書に『「幸せに死ぬ」ということ』『ホスピスという力』『往きのいのちと
還りのいのち』、在宅ホスピス医内藤いづみさんといのち・ホスピスに ついて
交わした往復書簡『いのちのレッスン』など。最新著書は『自然死への道』(朝
日新書)。
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この記事へのコメント
長尾先生がブログを書く理由を考えられるように、私もこのブログに惹かれる理由を書かせていただきます。
ひょんな事から医師のブログに迷い込み、最初に読んだブログが自分にとって聖域だった医療の世界を打ち破った事が驚きでした。初めは迷い込んだ医師のブログを読んでいたのですがそのうち更新されなくなり、日本ブログ村のトップを走っていた長尾先生のブログをのぞいてみました。
最初はトップと言うだけで逆に興味は湧かなかったのですが、「梅は咲いたか」の記事が目にとまり、その時の自分の心境にとても響き、引き込まれるように読み始めました。
飾らず、率直に展開される日々の出来事と医療の問題、また自分の医療に対する認識を打ち破るような内容や初めて知る文化人の事、これは単なる個人の日記を超えて社会に対するメッセージが込められていると思い、コメントはやめよう、やめようと思いながらいらぬお世話のコメントを投稿しながら読んでいます。
コメントは管理者の判断で載せないこともできるらしい中、投稿したコメントは全て載せていただいていることに長尾先生の人柄を感じています。
私にとって貴重なブログになっています。
また長尾先生のメッセージを伝える貴重な手段の一つだと思います。
私を含め、皆さん「身体を大切にして下さい!」と言い続けていらっしゃいますが、今迄長尾先生が健康を害することなく来られたということは、長尾先生が無意識にご自分の健康管理をされているという証拠でもあるかと思います。
その健康管理の中でブログを削る必要が出てきたら読者の一人として残念ですが打ち切っていただければと思います。
それまではどうぞよろしくお願いいたします m(_ _)m
Posted by 桜@何の為にこのブログを読んでいるのか・・ at 2011年02月20日 01:27 | 返信
桜さま、長尾です。
いつも体調をご心配下さり感謝申し上げます。
喜んでやっていますので、忙しい毎日はさほど苦になりません。
このブログは、自分の日記として書きはじめたのですが、
多くの人に読んで頂くようになり、多少、意識して書いています。
ちょっと頭のおかしな町医者の本音として、気軽に読んで頂ければ幸いです。
Posted by 長尾 at 2011年02月20日 09:35 | 返信
長尾先生
恐縮です。
>多少、意識して ではなく、うんと意識してお願いします。
欲を言えばブログセミナーのように。
「お体を大切に・・」に矛盾してますね。
お医者様に対する甘えは、我々(私だけ?)患者の立場になる者はどんなに頑張っても変えられないと思います。
患者さんが先生を呼びつけておいて「身体を大切にして下さい」というのも、申し訳ないという思いと、先生が倒れたら・・という不安からだと思います。(私も昔3か月病院でお世話になりました。)
その不安に応えるためにもどうかお体を大切に(^^;)
「千畳敷きの絨毯がひっくり返る日」が一日も早く来ることをお祈りいたします。
Posted by 桜 at 2011年02月20日 10:33 | 返信
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