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至急!「移動薬局」の提案

2011年03月29日(火)

被災地では、薬はあるものの、「薬局」が壊滅状態のため
患者さんに届けられないという。
ならば、保険診療できる「移動薬局」を早急に提案したい。
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昨日、移動診療所を提案したが、そこに必要なものは薬局機能。
だから、移動薬局で十分なのだ。
薬の在庫負担もずっと減らせる。

もちろん保険診療で行わないと混乱する。
被災者は、自己負担ゼロでいい。
必要な薬を、確実に届ける。

今必要な薬は、
抗インフルエンザ薬
降圧剤

そして、睡眠薬ではないだろうか。

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この記事へのコメント

この非常時に保険診療云々が語られることが理解できませんが、大量の薬が必要、かつ高価故一人一人の医師がやるには限界がある・・という事からなのかと解釈いたします。

でも私個人の感覚から言わせていただければ、個人のブログとはいえ一般人には理解できない台所事情に絡むことをこんな時に言ってほしくないと思いました。
現場を知らず、また私の医療に対する無知から来る解釈かと思いますが、単純に考えて「この期に及んでお金の話?」と思うのは私だけでしょうか。

Posted by 桜 at 2011年03月29日 09:21 | 返信

桜さま

横からコメント失礼致します。
医療の台所事情については我々医療者にとっても難しいところがたくさんありますので、なかなか議論が難しいかもしれません。

保険診療の点については、長尾先生も仰っておられますが、保険診療で自己負担なしという形であれば被災者の方の負担はありませんし、投薬などで何かあった場合も保険診療範囲内である程度の補償を受けることができるかもしれません。
それとも被災地の医療は保険外診療で無料で行うことがよいのでしょうか?おそらくそれでは医療の質が担保されない可能性があると私は思います。

現在、被災地に対して数々の募金活動が行われていますが、そういった「お金の話」は問題なくて、大切な医療に関する「お金の話」をすることは問題であるというのは、少し一方的すぎるお考えかと個人的には思います。この期に及んでいるからこそお金の話が大切なのではないでしょうか?医療従事者がお金の話をすることに抵抗感を覚える方はたくさんおられると思いますが、お金がないと必要な医療が提供できないのは事実です。必要な医療を提供するための経済的な裏付けは、決して医療者のためではなく、被災地の患者さんのために必要であると思います。

Posted by みどり病院 清水 at 2011年03月30日 11:48 | 返信

みどり病院 清水様
コメントありがとうございます。
長尾先生のブログは一般の人だけではなく・・というより、多分医療従事者の方が多く読まれているのかと思います。
今回の記事は医療従事者の方に送られたメッセージのように思いました。

この記事を読んだときは震災の悲惨さや、自分の感覚を中心に読んでいましたので、もっと現実の救援の状況に突っ込んで考えていませんでした。
現在行われている募金活動もどのような状況に使われているのか具体的なことは分かりませんが、現場で最も必要と思われる医療活動が、それに携わる医師や薬剤師の方たちがお金の心配をしなければならない状況こそ問題だと思います。

医療事務に関して私は全くの素人で、「投薬で何かあった場合保険診療でないと補償を受けられない」「保険外診療で無料で行うと医療の質が担保されない可能性がある」という事は衝撃です。
最初に迷い込んだ医師のブログで私の医療に対する幻想が破られ、医師の立場や医療の不確実性という事を学びましたが、長尾先生のブログで様々な医療現場の現実や社会と医療との関わりを学ばせていただいています。

被災地の方が、生活の心配は当然の事として、医療を安心して受けられる状況になることを心から願いたいと思います。

Posted by 桜 at 2011年04月02日 11:34 | 返信

長尾です。
被災地であろうが、医療は医療です。
医師でないものが、医療行為をすると医師法違反で罰せられますし
どんな究極場面でも、医師の倫理観に基ずいて行動します。
何をしてもいい、勝手なことをしても許されるというものではありません。
戦地における戦士が指揮命令系統で動くのと同じです。
保険診療のことは、べつに無料奉仕でもいいのですが、保険診療している
医療機関からクレームがつく可能性があります。
ケースバイケースですが、余裕があれば、日本国の法律を守らないと
日本国民とは言えません。その程度の意味です。

Posted by 長尾和宏 at 2011年04月07日 11:23 | 返信

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