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末期がんでも介護ベッドが入らない

2011年03月31日(木)

昨年、「末期がんの要介護認定はすみやかに行うべし」との通達が出ている。
先週末の尼崎市介護認定委員委嘱式の席でも質問し、周知の確認をしたばかりだ。
しかしまだまだ末端職員まで周知されていないようで、日々、ベッド調達に苦労している。
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こんな中でも、毎日のように、在宅で看取らせて頂いている。
直近の看取り患者さんがベッドを利用したのは、たった2日間だった。
もっとも3時間だけという患者さんもいたので、まだいい方かもしれないが。

末期で苦しんでおられるのに、介護ベッドさえ導入できないなんて。
在宅医は、24時間即時対応しているのに、調査員(行政)は、1ケ月でしか対応しない。
まさにお役所仕事とは、このこと。

さらに、そんな重要な通達を職員が知らないなんて許されるのか?
やはり済まないだろう。
公の場で、確認しても周知されない。いったいどうすればいいのか。

この国の医療も介護も、患者さんの立場にたち、ちゃんとしようとすればするほど
やりにくいような仕組みになっている。
完全縦割りの、お役所行政のしわよせは、こんなところに来る。

「医師が意見書に末期がんと書く=認定調査を経ず、全員を暫定的に要介護2にする」
で、なぜいけないのだろうか?
介護保険の議論に、現場の人が入るべきだ。

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この記事へのコメント

ほんまですね。
とりあえず暫定で要介護2をつけて、半年見直しなど。
また更にサービスが増えた場合きちんと見合う介護度であって欲しい。

暫定で入った利用者さんが、変更申請待っている間に・・・・
その間のサービスが認められなくてごちゃごちゃしたときがありました(結局は認めてもらいましたが)
そのときも書類の提出や、変更が間に合わなくて致し方ない的な書類を提出しました。
ふぅ・・・。

Posted by きみきみ at 2011年03月31日 07:05 | 返信

認定調査は本当に必要なんでしょうか。主治医の先生が必要と判断されたら即、介護保険を利用できるよ

うになってほしい。後は良心を持ったCMや事業者が利用者様の住環境や家族様がどこまで余力があるか

等、ケア会議にて十分に話し合い、共通認識を持って支援していけるといいのですが、残念ながら介護保

険で不正を行う所もあるようなので無理ですね。私は廃止してほしいです。要介護度の区別もいりませ

ん。本当に必要な支援しかしませんから。

Posted by ゆうこ at 2011年04月02日 01:03 | 返信

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