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福島県浪江町出身の在宅患者さんの願い

2011年04月26日(火)

今日、ある在宅患者さんを訪問すると、一生懸命、作文をしていた。
浪江町から大阪市平野区の小学校に転校してきたという産経新聞の記事を読み
その子供にどうしても会いたいと言って、記事を見せる。個人情報保護法が壁となる。
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私は尼崎在住の83才の老女です。


3月11日におきた東北地震の被害状況に心を痛めている一人です。

私のふるさとは福島県浪江町です。幼ない時に一家で尼崎市に移り住み現在に至っております。従兄たちが健在で浪江町に住んでおりましたので、毎日流れる被災地のニュースで浪江町の文字が出るたびに皆の安否や、どんなに辛い思いをしているのだろうと夜も眠れず、食欲もわかず、胸の中に固りが出来た様でした。


4月8日に産経新聞掲載の福島県浪江町で被災した小学4年生の菊井健汰君が大阪の長吉六友小に通う事が載っている記事を読み、近しい人が手の届く場所に来てくれたと
うれしく思い会ってみたいと思う気持ちになりました。


自分勝手かもしれませんが、心の中の固りを少しでも柔らかくするきっかけになればと、とりあえず近所の長洲小学校へ長吉六友小学校の事を聞きに尋ねて行きました。

校長先生におめにかかり、今日お伺いした状況、心情等お話し、長吉六友小学校の電話番号を知りたいと申し出ると個人情報なのでお知らせする事は出来ないとの返事。


個人の情報を求めた訳でも無いのに履き違えの冷たい返答に立腹し、小学校を後にし、派出所を尋ね、再び事情を説明すると、応対してくれた警察官がていねいに長吉六友小の電話、浪江町役場の電話、安否情報の連絡先まで調べて下さいました。家にもどり早速、長吉六友小学校へ電話をかけ、応対で出て下さった先生が確かに菊井健汰君は、この学校に通っておられますと、一緒に来られているお父さんにお目に掛りたいと申し出ると、お父さんの御都合もあるでしょうからと、お尋ねして、またお返事しますとの事でした。

2~3時間後に来た返事は、今、お会いかるのは無理だという事でした。辛い経験をされ、辛い不安な現実をつきつけられている身の方なのに、一方的な申し出にお返事をして頂けただけでも有難たかったと胸のつかえが少し楽になった様な気が致します。

 

 

別紙のイキサツは娘に書いてもらいました私では字も文もまとまりません。

昭和10年か11年か小学3年で尼崎に変りました。その頃、私らより年上の女性は売られたり 村が固まって満州へ行ったりしていた噂を思い出します。

原発を造ることは、子供の耳には入らなかった3才違いの兄は、小6を出て直ぐに小僧に出された 辛い想い出ばかりの人生に今度の地震、津波、それに原発、三重苦のいとこが大阪に避難してきたことを新聞で見て都合がついたら一度逢いたいと思い出した。

傍の小学校にたづねに行ったら 個人情報は教えられない 世界中からご心配を頂いてるこの災害を教育者は、どおとらへているのか日教組の先生では不安でなりません。

出来たら お調べ願いたいこの手紙になりましたよろしくお願い申し上げます。

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この記事へのコメント

もしかすると、最初の校長先生は、個人情報としてどこまで保護していいのだろうと迷われて、そのような対応になったのかもしれませんね。あと、予想外のことを尋ねられると、私はそうなんですが、てんぱってしまうあまりに、知らず知らず対応が乱雑になってしまうことがあります。後でとても反省します。

でもこの方は、最終的にお父さんと連絡がついて、少しほっとされたご様子でよかったです。

Posted by ノンノン at 2011年04月27日 01:21 | 返信

最近の学校内における個人情報のガードは強固です。
同じクラスでも、連絡網の前後の方しか電話番号は知らされず、その学年が終わるときにそれも返却をしなければなりません。一度その紙をなくしてPTA会長あてに始末書を書いたこともあります。
子供にも、人から友達の事を聞かれても決して言わないようにと指導されてます。
その作文を書かれた方は善意でされたことと思いますが、その申し出が通るのはけっこう難しいです。
ただ、その方だから門前払いされたわけではありません。だれが同じアクションを起こしてもそのような無機質な対応になります。多分。ですから、お気を落とされないで頂きたいと思います。
連絡を取るのは無理でも、もしかしたら一方通行の与えっぱなしで良いなら受け入れられるかもしれません。ダメモトで励ましのお手紙など渡していただけるようにすればよいかもしれません。

Posted by チズ at 2011年04月27日 02:30 | 返信

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