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石巻市民病院
2011年05月02日(月)
2日前に再開したばかりの駅前の古い旅館が唯一空いていた。
大阪からフリーで来ているボランテイアの看護師さんもいた。
石巻では、すでに在宅医療チームが素晴らしいプロジェクトを成功させている。
泊まった宿は、1m浸水したという。
1階客室はまだ使えない。
消毒液の匂いが鼻を突く。
外は、町中に汚泥の独特の匂い。
駅前でやっている食堂は2軒だけ。
魚料理チェーン店と中華料理屋さん。
中華料理は、本当に美味しかった。
再開後4日目とは思えない。
ラーメン300円とは安い!
2つの川に挟まれた部分に、石ノ森美術館がある。
道路に、船が横たわっているのは、もうどこにでもある光景。
その向こうに復興の象徴だろうか、多くの鯉のぼりが上がっていた。
石巻市民病院に入る道は、海に落ちていた。
病院の建物は立派で威厳があるが、裏からでもたどり着けない。
すなわち。「病院は死んでいた」。
建物は元気なのに、死んでいた。
人間に例えれば、急性心筋梗塞だろう。
なんとも勿体ない。しかし、周囲にもはや住民はいない。
石巻の壊滅土区を、沢山の什器が処理していた。
まるで人間の腕のように、何本もの腕が見える。
そこに自衛隊の車が、瓦礫を乗せて続々と走る。
若い航空自衛隊員が前を通った。
彼に聞くと、あれらの什器はレンタルで、自衛隊員が運転しているそうだ。
民間のトラックを自衛隊員が運転していた。
自衛隊員には、「本当にご苦労さま!」と言いたい。
いや、毎日、何十回も会う隊員さんに
そうお礼を言っている。
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