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糖尿病と認知症
2011年05月22日(日)
「糖尿病と認知症」に関する、大変マニアックな勉強会だった。
6月25日は尼崎で、コメデイカルも一緒になって同様な会を催す予定だ。
認知症があると、糖尿病が悪化し易い。
しかし本当の因果関係は、いまだ解明されていない。
言いたいことが沢山ある。
高齢者の糖尿病診療には、「革命」が必要だとさえ思う。
6月25日は、日本の糖尿病のトップの横野先生に想いをぶつけてみたい。
以下、サマリー。
アルツハイマー病と糖尿病の分子病態メカニズム
ワイナー博士による、米国のAlzheimer`s Disease Neuroimaging Inititive(US-ADNI)の最近の現状と、アルツハイマー研究、特に糖尿病のと関連に関する講演を伺った。近年、アルツハイマー病(AD)のアミロイド、タウなどに直接関係する異常蛋白以外の、蛋白、ホルモンなどがアルツハイマー病の発生に関与してうるかが議論された。
続いて、大阪大学臨床遺伝子治療学の里直行先生による「アルツハイマー病(AD)と糖尿病の分子病態メカニズム」の講演が行われた。糖尿病は、ADを悪くする。直接の因果関係なのか、AD with DMという新しいエンテイテイか必要なのか。マウスレベルでのデータを示した。
京都大学脳遺伝子治療学の植村健吾先生のコメント
ロッテルダムッスタデイにおいても、インスリンを打っているひとの認知機能が悪いことが分かった。メタアナリーシスでも同様の結果だった。
ADがある糖尿病患者さんは、HBA1cが悪い。
糖尿病外来では、MMSEを調べている。
定期的通院が出来なくなり、糖尿病も認知症も悪くなった患者さんがいる。
ドラッグコンプライアンスの問題なのか。
糖尿病はサイレントな病気。
●処方をまとめることが必要
●テレモニタリングが有効
京大病院と患者宅を、ビデオフォンで情報交換している。
10人の患者に誉めながら双方向性に診療したらDMが良くなった。
糖尿病は認知症を悪くする。
認知症は糖尿病を悪くする。
糖尿病専門医と認知症専門医の連携は可能か
私は、在宅医に期待したい。
アクトス、DPP4、GPLアナログは食欲を抑える
また、グリニド系は食物に反応するので合理的かも。
アクトスは、基礎実験でADに効く可能性が示唆されている。
昨日の糖尿病学会では、高齢者のDMとADの合併例では、
ご飯の食べすぎ、ご飯の食べなさすぎ、が報告された。
MMSEとHDSが解離する場合どう考えるのか?
HDSは、言語性が強い。左半球のもが反映される。
apoE4を想定して、糖尿病と認知症の関連を検討すべき。
DMは、ADに対して2倍のリスクとなる。
今後、認知症研究は、DM抜きでは考えられない。
MCIは、他の言葉に置き換えるべき。早期のMCIの同定は難しい。
MCI全てが認知症になるわけではない。プロドローマルなAD。
大阪市立大学のある糖尿病専門医の意見
痩せていて強化療法の患者に、ADになる人が多い気がする。(私も同感)
抵抗性<インスリンが足りない患者が多いのでは?
インスリンそのものが、アミロイドの分解を抑制している??
骨格筋レベルでのインスリン抵抗性、脈波と認知症機能などの話題。
里先生
高血糖そのものが(インスリン抵抗性を介さずに)が、
アミロイドの蓄積に関与しているのでは?
「糖尿病性認知症」という言葉をはじめて聞いた。
なるほど、「脳血管性」というより、伝わってくる。
リバスチグミンパッチ
=イクセロンパッチ 4.5、9、13.5、18mg
在宅という視点は皆無だった。
実際は、在宅が「生活の場」になってくるのに・・・
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