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6月22日の南相馬
2011年06月22日(水)
しかし、依然として、瓦礫の処理など大きな作業が残る。
尾形さんのレポートを転載させて頂く。
6月22日(水)本日の南相馬市
福島県の尾形です。
本日の坪倉先生からの南相馬市の入院の規制緩和のお知らせは、相双地域の医療の復興への大きな前進であり、多くの関係者を大変喜こばせております。地域の住民として、ご努力いただいた多くの皆様(心ある議員の皆様、マスコミの皆様、東大医科研の皆様等々)に心から感謝申し上げます。
老人施設のデイサービスなども徐々に復活し、それにあわせて避難していたご家族が南相馬市に戻ってきているという情報を、今日も南相馬市在住の私の実母や叔母、そのケアマネージャーや薬局薬剤師などから聞きました。
また、本日から精神科病院の雲雀ヶ丘病院が毎週水曜日と木曜日の週二日、外来のみではありますが診療を復活させたと聞いています。スタッフの多くが同一法人の病院(郡山市)に身を寄せてにいたところですが、今日は郡山市から南相馬市へ来て診療にあたったということです。一部スタッフは、南相馬市に残っておりその方も合流したそうです。
市内中心部は、見た目はかなり元の町の様子を呈してきておりました。病院、診療所、歯科診療所、薬局などの医療機関の多くが再開し、商店等も多くが営業を再開しておりました。自衛隊の車両も激減してきており、キャンプ地も多くが撤退しております。ただ、昨年までと大きく違うのは、20km以内が立ち入り禁止であることと、津波の被害を受けた地域は、まだまだがれきや流された船や自動車がさび付いたまま取り残されていること、水田に田植えがなされていないこと、畑に農作物が作られていないことです。夜になるとカエルの大合唱だったのが今年は嘘のように静かです。
本日は、広野町の薬局薬剤師で現在いわき市常磐のスパリゾートハワイアンズの避難所にいる稲川さんから連絡がありました。広野町は南相馬市の一部と同様に緊急時避難地域に緩和となっているのですが、役場が避難しており、上下水道の復旧が遅れております。2割程度の住民が戻っているらしいのですが、避難所の町民に役場からの復帰に掛かるアナウンスはないそうです。なぜ、インフラ整備をして住民を戻さないのか、あるいは住民に説明しないのか疑問です。高野病院だけが震災直後から籠城したままです。一部からの噂では、7月には上下水道がある程度復旧するというのですが定かではないですし、いわき市内に広野町民のための仮設住宅を建設している情報も確かにあります。戻れないのか、戻らないのか、住民の間に疑問の声があがっているようです。
尾形眞一
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