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元気になるショート、病気になるショート

2011年06月28日(火)

ショートステイの活用が、在宅療養のコツ、だと講義する。
しかし、厳密に言うと、元気になるショートと、病気になるショートがある。
毎日、「ショートから帰ったら、えらいことになっているので診て欲しい」と呼ばれる。
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足に、皮下出血している。
どこかに長時間、当たっていたのだろう。

毎回、発熱するひともいる。
沢山のウイルスや細菌の餌食になるのだろう。
しかし、年単位で診ると、免疫ができる。

認知症や老衰も、本当の終末期になると、
ショートステイで、確実に悪くなる。
環境の変化について行けなくなるのだ。

医学的には、順応性の低下。
予備能の低下。
これは、生理的なもの。

ショートの間、ご家族はリフレッシュできる。
家族のプラスと、患者本人のマイナス。

予備能があるうちは、プラスマイナス、プラスだが、
終末期に近ずくほど、プラスマイナス、マイナスになってくる。

そのマイナスをどう受け止めるのか?

嫌なら、ショートを辞めるか、
「脱ショート」に舵を取らねばならない。

納得なら、割り切って、最期までショートを使えばいい。
まさに、「割り切り」

困るのは、プラスマイナス=マイナスのステージに来ているのに、
どうしても「プラスにしたい」と、他力本願の我儘を言う介護者だ。

超高齢化社会とは、「介護」の時代だ。



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