このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

生きて楽しむための胃瘻
胃瘻患者の44%が食べている
2011年07月10日(日)
第二回尼崎在宅NST研究会の講師に、金沢の小川滋彦先生をお招きした。
まさに、「目からウロコ」の素晴らしいお話を伺った。
胃瘻はまさに、生きるための出発点なのだ。
・生きるための胃瘻
・元気になるための胃瘻
・笑顔になるための胃瘻
・リハビリ抜きでの胃瘻はあり得ない
・胃瘻は福祉用具
・意思表意できない人の胃瘻を否定していいのか
胃瘻のイロハから、NSTとしての活動、哲学まで、
幅広い講演をされた。
これだけ胃瘻をやっているのだから、
胃瘻推進派なのかなと思っていると、
「脱胃瘻」という言葉も出て、ビックリした。
「町医者」という言葉を何度も使われた。
小川先生は、私と同じ、昭和59年卒。
消化管ホルモンで学位、も私と同じ。
経歴も、開業年も資格も、
何から何までよく似ている。
違うのは、知性だけ。
病院から在宅につなぐ栄養管理と看護
明和病院 矢吹浩子先生
・栄養不良患者の抽出
・栄養不良を示唆する内容
病棟看護師が行う栄養管理
―NST介入の必要性判断―
1体重減少
2栄養剤投与で下痢をする
3じょくそうを治したい
4 術前に低栄養を改善したい
体重測定による栄養評価が大切
「半固形化で誤嚥性肺炎を予防できる」と
過信してはいけない。
半固形化⇒脳への刺激⇒よだれが出る
十二指腸瘻では、座位の必要はない。
下痢の原因は、栄養剤にあることが多い
粘度をあげて投与時間を遅くする
浸透圧性下痢は、水で薄めてはいけない。
中国では、食医、疾医、傷医、獣医の順番。
食医は最上。
栄養士よ、頑張ろう。
「胃ろう(PEG)に地域連携と摂食嚥下の取り組み」
小川医院(金沢) 小川滋彦先生
在宅医療とは看取りではない!
看取りを強調しすぎる。
胃瘻をいれるだけでは恨まれる。
在宅に帰って元気にする。
生きて楽しむための胃瘻だ。
慣れない経腸栄養への不安を軽減する。
病院NSTと在宅NSTの合言葉が「PEG」である。
44%が、胃瘻しながらも食べている!
この数字は、施設では低めになる
訪問栄養食事指導が重要。
5~10年のお付き合いになる方もいる。
胃瘻を見ていると、在宅=看取のはずがない。
胃ろうの患者さんは、突然死が多い
(胃ろうはピンピンコロリ、と先に説明しておく)
レスパイト入院中に急変した胃瘻患者の2例
看取り42例中が、突然死が15例もいた。
2003年に、胃瘻患者34名にアンケートを取った
・在宅は良い。
・生活するために胃瘻は必要と、答えた。
胃瘻増設とは、ピアスをつけるのと同じ。
ボタン型=距離が変えられない
バンパーは6~8ケ月に1回交換する。
バルーン型は1ケ月に1回交換する。
バンパー型は当面大丈夫。
バルーン型は、明日にも壊れるかもしれない。
水の量はバルーンで違う。
接続チューブのメーカーは様々、
それを伝えるだけでも地域連携である。
バルーン型 1ケ月
尿路用のカテーテルによる胃潰瘍症例。
バルーンか胃壁を圧迫する。
瘻抗感染
深部からの発赤かが、ポイント
ピアスは、2cmの遊びが必要。
座った状態でも2cmの遊びが欲しい。
胃瘻は内部から腐る
スキンケアという言葉に騙されるな
瘻功感染=深部からの痛み
胃に、[じょくそう]を作るな!
チューブは立てる
ガーゼ保護=ガーゼ皮膚炎
⇒チュッこよりの活用
腹腔内注入による死亡事故
胃瘻カテーテル交換
内部ストッパーによるイレウス
どこのメーカーか調べてから。
接続チューブは1本1500円
栄養管 100~150円
毎日ないし、1週間に1回交換する。
障害をもちながら社会復帰
胃瘻は強制栄養なので、
PEGをしないという選択もあり。
しかし「管理栄養がいないPEG」はあり得ない。
「経口摂取相談会」=NST研究会の下部組織
50回開催し19例に訪問指導を行った。
誤接続予防
脱胃瘻。
在宅=看取ではない

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
この記事へのコメント
参加したかったのですが私用で無理でした。
残念でしたが、この記事だけでも非常に参考になります。
私の利用者様も胃ろうで退院されてきましたが、
現在は、何でも好きなものを食べてしまっています。
要介護5で夫様がご本人様である奥様を愛しすぎ、
懸命に介護をしていらっしゃいます。
とてもお元気になり、体重も増え、お顔の艶も
とってもいいです。
笑顔も復活で夫様も嬉しそうです。
医療に詳しくない私はケアマネージャーとして
まだまだや、と感じながら現場で日々勉強です。
Posted by ゆうこ at 2011年07月10日 09:09 | 返信
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: