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お盆休みの在宅医療の悲惨

2011年08月13日(土)

ある訪問看護ステーションの訪問看護師らが嘆いていた。
発熱や急変があっても在宅医は全く相手にしてくれない、と。
同じ在宅医として恥ずかしい。
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Aクリニックは、訪問看護師が発熱を連絡すると、
「その辺の病院に入院させといて」で終わり。

Bクリニックも、何度電話すれど、
連絡つかず。看護師の電話など無視なのだ。

Cクリニックも、肺炎の治療について相談すると、
「救急車を呼んで、適当にどっか連れて行ってもらって」でガチャン。

こんな話ばかり聞かされた。

正直、恥ずかしい。
というより情けない。
腹が立って来た。

お盆だから、遊びに行くのはわかる。
しかし、「適当に救急車呼んで・・・」は
在宅医の言葉だろうか?

ある高専賃に入っている在宅専門クリニックも
1年中、緊急対応は皆無だ。

転送電話でオペレーターの女性が出て、
「救急車を呼んでください」で終わり。
これで、24時間対応だなんて、詐欺だ!

昨夜の講演で強調したのは、
「緊急対応が、在宅医療の要」
「緊急往診の無い在宅医療は無い!」という点。

しかし、現実の医師たちは、対応もしなければ
「連携」という概念すらない。

こんなのは「在宅医療」ではない。
しかし、こんな「にわか在宅医」が急増している。
それを注意できない、同業者団体も情けない。

「町医者」という言葉は、もはや死語なのか?

私は、手を抜かず、16年間やってきた。
これは自慢できる。
夜中も行く。

そんな医者は早死にするだろう。
でも早死にしてもいい。
そんな職業だと思っている。

看取りが続いている。
深夜になっても、当院のスタッフは
数人残って働いている。

看護師には、頭が下がる。
いや、多くのケアマネやヘルパーにも。

だめなのは、医者だ。

権威(?)の上にあぐらをかいている。
医学教育の根っこから変えないと治らない。
「お医者様病」は、生涯治らない。

恥知らずな在宅医の尻拭いで
ただでさえ絶滅種と言われている
訪問看護師たちが疲弊しないことを祈る。

 

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