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許せる免疫療法、許されない免疫療法

2011年08月13日(土)

お盆は、外来も満員ならば、終末期患者さんの在宅医療も大忙し。
今日は、がん終末期の免疫療法に関して、一言述べたい。
許せる免疫療法と、とても許せない免疫療法がある。
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患者は最期まで免疫療法にすがる。
正確には、患者さんの気を引き続ける。
最期の最期まで、タクシーで免疫療法に通わせる。

家族とはタクシーの中で死亡した場合の打ち合わせもしている。
それくらい衰弱し危険な終末期患者にも、免疫療法は続けられる。
その無理がアダになり、帰ってきた患者さんはさらに衰弱する。

一番許せないのは、そんな状態でも、次の免疫療法の予約をとり、
20万円という大金を前払いさせることだ。前払い、ですよ!
これって、新興宗教か、詐欺ではないのか?!

後始末(言葉は悪いが、免疫療法の後には様様な変化が起こる)
をするのは、在宅医や訪問看護師さんだ。
看護師らは、寝ないで患者さんのお世話をしてきた。

終末期に免疫療法さえなかったら、患者さんも幸せなのに・・・
訪問看護師さんも、そこまで苦労しなくてもいいのに・・・
何度思ったことだろう。

免疫療法は、1回で20万円だから、トータル200~300万円の投資になる。
少しでも延命効果があるのなら、許される医療と言えよう。
しかし、死が直前に迫っている患者さんからむしり取るのは犯罪ではないのか?

免疫療法に何百万円もつぎ込んだ患者さんは、
介護保険のヘルパー代が無いという。
訪問診療代が無いともいう。

片や何100万円。片や何万円。
ゼロが2つも違う。

彼らは決して手を汚さない。
綺麗にお金を儲けるだけ。

患者は診ない。
お金を診ている。
大変失礼だが、終末期の免疫療法を診ていると、そう感じることが多い。

末端在宅医は、全員、免疫療法が嫌いだ。
これに興味があるのは、私くらいだろうか。
大半の在宅医は、免疫療法を恨んでいる。

一昨年、免疫療法医と在宅医の連携のための勉強会を開いたが、
免疫療法医がこんなやり方をしていては、連携の「れ」の字も無い。
悪徳免疫療法医は医師のモラルに反している。

医業ではなく、完全なビジネスになっているのが問題。
免疫療法にもモラルハザードが必要。
かわいそうなのは、患者さんだ。

こんなのはおそらく極く一部の免疫療法医であろうが、
患者さんになり代わりあえて苦言を呈させていただく。
免疫療法の一隠れファンとして、耐えられなかった。

これから、親を連れて、お盆の墓参りに行く。

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この記事へのコメント

そんなことまでして行かなければならない
治療って免疫が向上するなんてとっても思えないんですけど・・・。
往診してもいいぐらいなのに・・・。
医療も介護も世の中おかねの話しばかり
終戦の日を迎えるのにあたり、なんにも思わないのだろうか。

Posted by きみきみ at 2011年08月14日 12:20 | 返信

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