このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

はらがま朝市

2011年08月18日(木)

立谷秀清・相馬市長から、メルマガが届いた。はらがま朝市。
私も5月4日に、2日目の朝市に参加して本(共震ドクター)にも書いた。
この朝市の本当の意味を知って欲しい。そして「個人の二重ローン」問題も。
2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 

私は、立谷さんが次期日本国総理大臣になればいいと思っている。
玄侑宗久さんとも意気投合していたし、
天皇陛下さんとも予定を遥かに超過して懇談された。

この人がいかに凄いか。
なによりも私の何倍も働いておられる。
震災以降、まだ1日も休んでおられない。

医師として、政治家として、人間として、
やれることは全てやった!
そう言い切れる政治家が日本に何人いるのだろうか。


まさに命をかけて公務をされている。
夜中も義捐金の令状を書かれている。
正直、彼の体力が心配だ。

9月9日に、兵庫県に来られると聞いた。
何としても私の仲間たちとお会いしたい。
兵庫のひとたちに生・立谷を見て欲しい。



◆━━━ 相馬市長立谷秀清メールマガジン 2011/08/18 No.257 ━━━◆

 

 

----------------------------------------------------------------------

 

みなさんこんにちは、相馬市長の立谷秀清です。

 

今回は、私の書き下ろしエッセー「NPOはらがま朝市」をお届けします。

 

----------------------------------------------------------------------

 

NPOはらがま朝市

 

 私の生まれ育った原釜は古来より漁村である。私の子供のころは砂浜に並ん

 

だ手漕ぎ船で漁に出ていたが、昭和30年代中頃から機械船が普及し、沿岸漁業

 

の規模も港も周辺産業も、徐々に拡大していった。平成22年度の松川浦漁港の

 

漁獲高は50億円弱。さらに仲買業者、品種によっては加工業者とビジネスが広

 

がっていた。

 

 

 約300隻あった沿岸漁業の漁船の半数以上が失われるという大津波だったが、

 

4割の漁師たちは地震と同時に自分の船まで一目散に走り、津波が襲ってくる

 

外洋に向かってエンジンを駆った。巨大な津波でも、波が砕ける前に乗り越え

 

さえすれば、沖で無事に待機できる。しかし、砕けた波に巻かれたら漁船も粉

 

々にされてしまう。事実、ちょっとした時間差で大津波にのまれた漁船もあっ

 

た。

 

 沖で一夜を明かした漁船たちは、帰るにも港の岸壁が損傷し容易に着岸でき

 

なかったが、沖で水も食料も尽きれば危険な帰港をせざるを得なかった。やっ

 

との思いで陸地に立った彼らが、変わり果てた原釜の光景を見て何を想ったか

 

は想像するに余りがある。しかし、自分の家ばかりでなく、家族や親せきを失

 

った彼らに、容赦なく襲いかかったのが漁船や漁具の返済ローンである。「1

 

日も早く漁に出たい。そうしないと借金で首をくくることになる」、実直なあ

 

る漁師から1日も早い漁港仮復旧を訴えられた。また、ある漁師は孫たちを避

 

難させるために、自分の船を沖に出すことをあきらめて車で逃げた。のちに追

 

いかけてくるだろうローン地獄より孫たちの安全を選んだのだ。

 

 船を守った漁師たちが、漁に出るためには津波で流された網やその他の漁労

 

具を新たに買わなければならない。船を失った場合は、生活のために中古なり

 

新造船なり、数千万円の投資が必要である。ほとんどの場合借金が払い終わっ

 

ていないので、新たな出費は二重ローンとなる。我われ相馬市災害対策本部は

 

急ぎに急いで、やっとの思いで漁港を仮復旧させたが、原発の風評被害のせい

 

で断腸の思いで漁を見合わせている。しかし、この忌まわしい問題が解決して

 

も、漁業再開には二重ローンの問題が立ちはだかる。

 

 

 周辺産業に対する被害も深刻だ。特に仲買業者は扱う魚がないのだから、せ

 

っかく我われが冷凍倉庫を整備しても、漁の再開と風評被害の終息を待たない

 

と仕事にならない。仲買業者のうち、資金力と広域的な取引のネットワークを

 

持つ業者のなかには、既に日本海側で事業を始めたケースもある。私個人とし

 

てはその生命力に心からエールを送りたいと思っているが、たいていの事業者

 

は地元での事業再興を待ち望んでいる。そして彼らにも、今までの設備投資の

 

返済が追ってくるのだ。

 

 相馬市災害対策本部としては、復興をガレキの撤去や恒久住宅の提供のみと

 

は考えず、被災者の新たな人生設計と定義してきたので、これは対策本部の課

 

題そのものなのだ。国会で審議中の二重ローン救済法案が待たれる所以である。

 

何とか急いでもらいたい。 

 

 

 5月のある日、それでも魚介類を市民へ届けて相馬市を元気づけたいと相談

 

に来た、地元に残っている仲買業者たちに、輪島市のような朝市を企画したら

 

どうかと勧めてみた。もともと勘の良い人たちだから、NPOとして継続的に食

 

材を提供することや、いずれは原釜に市民の台所となるマーケットを作ってい

 

こうとか、新しいアイディアがどんどん出てきた。そして彼らは直ぐに行動に

 

移した。

 

 

 あれから3カ月。中村神社の前の長友グランドで始まった朝市は、一日に

 

2000人の市民が訪れるようになった。実は仮設住宅でのリヤカー販売も、彼ら

 

との協議の中で、「自分たちが責任をもって食材を揃えるから、市長は頑張っ

 

て制度化してくれ」という強い思い入れがあったから出来た。明日の資金にも

 

事欠く彼らだが、足のない被災者のために、食材のみならず日用品まで買いに

 

走る姿に復興の原動力を感じている。

 

 いずれ漁業の再生が適った原釜に産地直接販売のマーケットが出来て、輪島

 

市のような相馬朝市になるとしたら、冷凍倉庫ももっと集めて野菜も保存販売

 

できるようにしたい。いっそのこと福島県の一次産品をここに集めて、相馬を

 

訪れた人たちの一大ショッピングセンターになってくれないだろうか?

 

 

 彼らと夢を語るのはとても楽しい。いろいろ計画していると、彼らといっし

 

ょに少年時代に還ったような気持ちになる。しかし、こんな時代だからこそ少

 

年のようなのびのびとした発想が必要なのかもしれないし、ゼロからのスター

 

トは夢を追わなければ何も始まらない。いや、もう始まっているのだ。

 

 NPOは県の認可が下りて登記手続き中だし、現在スポーツアリーナそうまの

 

ホワイエで土日開催の朝市は大繁盛で、市民の楽しみにもなった。私自身「夢

 

が適いますように」と思いつつお願いしたコンテナ式冷凍倉庫は、もうすぐあ

 

10台が設置される予定だし、冷凍庫の電源として晴れた日中は使えるメガソ

 

ーラー計画も、第三セクター方式で企画中である。

 

 地域再生に立ちあがったNPOはらがま朝市(#1)には被災地と我われの夢が

 

詰まっている。放射能汚染問題など、立ちはだかる壁は大きいが、上を向いて

 

歩こう。少年の大志よ挫けることなかれ。

 

 

1 http://www.geocities.jp/somaharagama/

 

 

----------------------------------------------------------------------

 

■発行:福島県相馬市 企画政策部秘書課

 TEL 0244-37-2115

 

●このメルマガに関するお問い合わせやご意見メールは、

 info@city.soma.fukushima.jp

 

●マガジンの登録・解除は、

 パソコンでご覧の方は http://www.city.soma.fukushima.jp/

 携帯電話でご覧の方は http://mobile.mag2.com/mm/M0094208.html

 

●メールアドレスの変更は、配信解除してから新規登録してください。

 

このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発

行しています。

 http://www.mag2.com/

 

----------------------------------------------------------------------

◎相馬市長立谷秀清メールマガジン

  のバックナンバー・配信停止はこちら

http://archive.mag2.com/0000096393/index.html

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ