このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
薬物代謝(CYP)の話
2011年09月03日(土)
何度聴いても 理解しにくいCYPについて勉強した。
早く、オーダーメイド治療に応用される日が来ないかな。
ワーファリンの効き方にはかなりの個人差がある。
CYPという代謝酵素に差があるから。
この差は、遺伝子多型という言葉で説明される。
CYPは、2C9,2C19,2D6の3つを覚えておく。
キーワードは、遺伝子多型。
1つの遺伝子多型が、数百円で検査できるようになった。
遺伝子多型によるオーダーメイド治療が
できる日は、そう遠くない。
阪大の藤尾教授の講演を拝聴した。
循環器治療薬と薬物代謝酵素
―臨床医にとってわずらわしいCYPの話を中心にー
大阪大学 藤尾慈先生
【PPI】
バイアスピリンの胃粘膜障害予防のために
PPIが投与されるのが通常。
ランソプラゾールは避けた方がいい。
CYP2C19を阻害する。
⇒H2ブロッカーが推奨される。
【喫煙】
タバコを止めると、血中濃度が上がって
調子が悪くなることがある。
【リファンピシン】
PXRを活性化する
CYP3A4の関与
【フェノバルビタール】
CAR CYP2
【薬効に対する遺伝的影響】
人のゲノム=30億塩基
遺伝子多型とは。
99.9%が同一で、0.1%に多型か存在。
血液型のように、ある一定の場所に変異がある
多型とは、母集団の1%以上ある場合を言う。
ハプロタイプ
遺伝子多型にて
・たんぱく質の機能が変化
・発現量が変化する
・何も起こらない場合、これが最多
【循環器病と関連が深い遺伝子多型】
1 CYP2C9 ワーファリン
作用増強 シメチジン、フィブラート。
作用減弱
オーダーメイド医療
ファーマコゲノミックス研究
2 CYP2C19
人種差あり
オメプラゾールとヒピロリー菌に関係
除菌率は、遺伝子多型城による
3 CYP2D6
ベータブロッカーの代謝に関連
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
この記事へのコメント
長尾先生がかみ砕いて説明して下さるので有り難いです。最新の医療の勉強ができる素晴らしさを実感しております。これからもよろしくお願いします。
Posted by たなか at 2011年09月05日 10:53 | 返信
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: