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がん拠点病院が、日本のがん医療の「がん」

2011年09月21日(水)

最下流の在宅医として、紹介されてくる、ないし自分で逃げてくる末期がん患者に思う。
がん拠点病院が、日本のがん医療の「がん」である!
本当にひどい。患者さんの基本的人権を侵害している。
 

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寝たきりの末期がんに、高カロリー輸液。
お腹や胸の水を、週に何度も抜く。
当たり前だろう。

入れなければ、抜かなくていいことに気がつかない。

早く、「抜いてはいけない」を書きあげたい。

食べれないから入れるという単純な発想しかない。
カロリーを入れるほど、がんが育ち患者は苦しむ。
苦しむから、麻酔をかけて眠らせる。

末期がんに、透析をする。
末期がんに、抗がん剤を入れる。
末期がんに、ちゃんとした緩和医療をしない。

困ったことに、がん拠点病医の医療者に自覚症状が全く無い。
だから本当に、タチが悪い。
患者が死んでも、IVH輸液と抗がん剤は、ポタポタ落ちているだろう。

そんなの、何年前の話だ?
とっくに、終末期医療、緩和医療のエビデンスあ出ている。
輸液を絞るという概念すら知らない。

困ったもんだ。
悪魔のスパイラルを教える
悪魔の大学内での連鎖。

患者さんとご家族が可哀そう。
その一点につきる。
これは人権侵害。

私は、一市民として怒る。
人間を人間として診ない。
診ることを知らない。

知らない人間が教えている。
だから、悪魔の連鎖が止まらない。
何度言っても、理解されない。

今日は、尊厳死協会の大会の準備のための会議だった。
神戸で2時間。
http://www.songen-ks.jp/news/news20110901a.html

その後、産業医出務。
山のような夜間外来。
そして深夜まで往診。

また単調な毎日の繰り返しに戻った。

しかしこの深夜も、看護師は走り回っている。
台風の中を、寝ずに寄り添っている。

あまり悪口を言いたくはないが、
がん拠点病院の終末期医療はひどい。
ひどすぎる。

こんながん拠点病院の医者の講習を受けないと
保険点数がとれないという何とも言えないシステム。
クレージー。

ピラミッド型が間違っていることに気がつかない。

がんも認知症も同じ。
市民や介護者のほうが、正しいことを言っている。

患者さんのために、闘う。
一市民として、闘う。

町医者として、寄り添う。

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この記事へのコメント

がんばってください^^
応援してます♪

Posted by きみきみ at 2011年09月21日 10:00 | 返信

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