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日本とアフリカ

2011年09月25日(日)

ハイテクバリバリで人間不在の、がん拠点病院のターミナルケア。
機械類全く無しの手作りばかりの、在宅ターミナルケア。
亡くなる寸前に自宅に帰ってきた患者さんや家族にどう説明するのか。
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私は、「文化の差」という言葉を使う。
これなら、病院を攻撃していない。
しかし、これでは分かりにくい。

そこで、日本とアフリカの文化の差を例にとって説明する。
日本の常識は、アフリカの非常識。
アフリカの常識は、日本の非常識。

どちらが日本で、どちらかアフリカなのかは知らない。
分かっていても、決して言わない。
しかし、こういう説明しかできない現実に、毎日、対峙している。

末期がんの場合、9割の患者さんが、自宅を選ぶ。
がん拠点病院には、戻らない。
むしろ、恨んでいるひとがとても多い。

日本とアフリカ・・・

しかし、ここは日本じゃないか!
いつまでこんな訳のわからん説明をしなくちゃいけないのか?
ちょっと情けなくなる。

こんな感じで、日々、看取っている。
わすが数日で、信頼関係を作るのは普通では至難の業だ。
日本一優秀な看護師の力無くしては、こんな荒仕事はとても請け負えない。



がん拠点拠点病院のみなさまへ

無料で出前講演に行きますので、
遠慮なく、長尾までご連絡ください。

これまで2回以上講演させて頂いた病院は確実に変わりました。
私の言っていることを、だいたいは、理解していただきました。

とことん議論しませんか?
どうか私を攻撃してください。(変態か)

議論して、お互い、変わって行きませんか?

どうかよろしくお願いします。




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この記事へのコメント

在宅診療医になるということ

以前長尾先生はその条件を挙げておられましたね。数が不足なのは条件がハードル?。
どんなに素晴らしいお仕事でも、時間的・経済的・身体的・精神的状況で大変なら、達成感があっても現実にはなり手が少ないのは、医療だけに限りません。
退院患者を引き受けてくれる優れた在宅診療医(数だけ居てもしょうがないです)がいなければ、病院勤務医が退院を許可しても、患者達はさまようだけでは?と危惧します。

23日に東京で、徳永進先生の「医療とヒューマニティ」の講演をお聞きしました。その淡々とした沢山のエピソードに、笑ったり涙ぐんだり。こんな先生が地域に沢山いらしたらどんなに安心か。
在宅診療医が働きやすい社会を作り上げて行けるよう、私達市民が声を挙げていきたいけれど、傾向と対策を知りません。 法律の改正も必要かもしれないでしょうし。

徳永先生はブログにも登場され、長尾先生とはお知り合いのようですが、講演でとても感銘を受けた言葉がありましたので、初めての方にお伝えしたいです。
Dr.オスラーは(日野原先生のメンターでもあられるよう)或る時看護師に「人は一人で死んでいけるのだから看護はそれを邪魔しないよう」と仰ったとか。(発言どおり書き取れたか心配ですが)どんな生であっても命を長引かせればお手柄で勲章という多くの医師の感覚は(上司の評価がそうなのならそれも問題)、生活人の考えと乖離していることに気付いて欲しいです。

Posted by 梨木 at 2011年09月25日 03:58 | 返信

追記
長尾先生に感謝の言葉を書き忘れました。昨日TVで幻冬舎の見城さんが「風に立つライオン」という歌について語っていましたが、長尾先生のブログからはそんなイメージが伝わってきます♪

クリニックで研修を受けられる新人医師達は、本当に幸せですね。
きっちりしごいてあげて(?)下さいませ。

Posted by 梨木 at 2011年09月25日 07:04 | 返信

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