生活保護費の何割かがタバコ代というひとが多い。
咳で苦しくてもタバコを止めようとは思わない。
無料なので、時間外でも平気で受診される。

タバコと生活保護の関係は深いと思う。
財務省は、タバコ税が欲しいから黙認している。
JTは、財務省の天下り先だ。

結局、損をするのは、タバコを吸う本人。
せかっくこの世に生れたのに、タバコで人生を奪われる。
中学、高校生の時から、国に騙されているのだ。

診察室には、拙書「禁煙で人生を変えよう　-騙されている日本の喫煙者ー」
のビラが貼ってあり、毎日眺めている。
我ながら、的を得たタイトルだ。

「タバコを止めて生活保護を抜け出そう！」と、
若い生活保護のひとには必ず言うことにしている。
すると、もう当院には来なくなる。

生活保護は、憲法で保障された、生活保護法。
タバコは、タバコ事業法。

両者の整合性が論じられることは無い。
論じることは、自分たちの首を閉めることになる。

両者の連関を、真剣に論じるときに来ているのではないか。