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無為な介護認定審査委員会

2011年10月19日(水)

48時間前、厚生労働省の12階で、医療と介護の連携の提言を述べていた。
今日は、地元での介護認定審査委員会。
無為としか言いようがない。少なくとも私はそう感じる。

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主治医は、高度認知症で、
調査員は、以上無し。
これで、非該当。

非該当が5人続いた。
近所の方から「あんたんとこ、お手伝いさん、来ていないの?」と言われたのかな?

このままだと、再申請されるだろうから、要支援1に上げるか
このままでいくのか。手すりをつけるには、無理やりにでも要支援1に上げなくてはならない。

手すりをつけるには、無理やりにでも要支援1に上げなくてはならない

主治医意見書に「末期がん」と書かれて、もう亡くなっているのに要支援1.
何じゃこりゃ?

「末期がんで予後は極めて悲観的」と書かれていても、これも要支援1。
再申請、そして審議でまた無駄なお金を使う。

末期がんで、認定調査は済んで本日審査予定だったのが
すでに亡くなって、審査取り下げになった症例もあった。
要するに家に帰るつもりが叶わず。病院で亡くなったのだ。

2重の意味で無念症例。

末期がんの患者さんにベッドを入れるには、要介護に上げてからしかできない。
要介護1なら主治医のサインで、入れなければならない。

何故、末期がん=自動的に要介護2、ではダメなのか!?

何故、末期がんの審査を早くせよとの通達が出ているのに遵守されないのか!?

介護保険も、医介連携も、同じ構図だ。
がんと非がんを区別しなければおかしい。
両者の疾病特性は明らかに異質なのに。

疑問は尽きないのだが、ここでは、考えないようにしなければならない。
みんな、本質を考えずに、流している。

48時間前の連携懇話会で、そんな提言しても、ノーレスポンスだ。

日本は、こんなことをして遊んでいていいのか?
どこにそんな余裕があるのか?
こんな無駄を無くすことから始めるのが政治ではないのか?

韓国は日本の失敗を見ていた。
ケアマネ制度をしなかった。
お手伝いさんヘルパークラスは無視した。

無駄と無為の繰り返し。
しかし、だれも止められない。







 

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この記事へのコメント

匿名で失礼します。
いつも先生のおっしゃることはその通りだと思い読ませていただいています。訪問看護の立場で次のようなことをいつも思っていますので、ご一読頂ければ幸いです。
1.行政が連携を意識していない
 兵庫県では、神経難病の在宅人工呼吸器使用患者に保健所保健師が災害対応マニュ
アルを持参し、時間をかけて聞き取り調査等を行って、そのマニュアルを自宅におい
てきています(もう何年か前)。そうした人たちはほとんどが訪問看護が入っている
はずなのに、全く連携はなかったのが事実です。ケアマネジャーが気づき、訪問看護
ステーションとつなげることはあったようですがレアです。ここでも無駄が。

2.介護認定審査会は某市でも同じことが起こっている
 私は認定審査会の委員ではありませんので、直接見ているわけではないですが、先
生がおっしゃるようにしていくことはとても意味があります。がんの方は在宅療養期
間が短いので、不満があってもいちいち言わないのだと思います。もっと当事者から
声が上がらないと変わらないかもしれません。予防プランを地域包括支援センターが
持ち、認定が出たらケアマネが変更となる、というのも某市ではいまだ続いていま
す。訪問看護の立場で、介護保険計画策定委員会に参加していますが、
そうしたバカなことはすぐにやめていただきたいと発言しても、行政(事務
局)からは反応はありません。でも言い続けます。

3.訪問看護の推進は看護界だけの力では難しい
先週の土曜日、県医師会主催の医療介護フォーラムにおける、日本医師会の三上先生
の発言では、訪問看護ステーションによる居宅療養管理指導と療養通所介護は実績数
が少なく見直しの対象となることや、来年度の「小規模多機能+訪問看護」では有床
診療所や小規模病院が参入することを期待している、と、訪問看護推進とは少し違っ
た方向での話をされていました。看護協会や全国訪問看護事業協会では、
医師会とも連携し、訪問看護推進の策を懸命に練っているようですが、
実効性に欠けています。導入の決定権を訪問看護師自身に持たせたり(ファーストコンタクト
をとる)、パスの中に組み込んで必ず受けなければならない期間を決めて退院させないと、今のままでは体調不良のまま退院⇒すぐ具合が悪くなり再入院、という無駄が繰り返されます。

Posted by 匿名 at 2011年10月21日 05:40 | 返信

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