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看護界の２大巨匠が、この高知にそろい踏みしている。
あり得ない組み合わせ。
しかし、２人とも高知女子大学の出身と聞けば頷ける。

司会は、医療法人防治会理事長の五島正規氏。
高知はなんと医療界の人材が豊富なのか。
南裕子氏の講演から始まった。

いきなり、タバコの話から始まった。
もしタバコが無かったら、日本人の寿命は２年延長する。
タバコの話から始まったのには、驚いた。

次は、医療情報の電子化。
医療のグローバリぜーションの話。
次は、少子高齢化の問題を抽出。

次は、病院の看護師が、在宅での患者さんの生活を診ていないと指摘。
もっと看護師が在宅に出て行かないといけないと。
なんと、訪問看護師の話をはじめあれた。

南氏はベトナム戦争の時、アメリカに行って看護したそうだ。
続いて、タイやインドネシアの看護師の話。
日本の看護師はもっと頑張らないといけないと指摘。

これは、私が毎日、言っていることと同じ。
嬉しくて涙が出そうになる。
でもどこまで、シンクロするのか。

看護師の高齢化の問題。
これも世界に共通する切実な問題。

ケアとキュアの両方に関われるのは看護師のみ。
看護師とはなんと素晴らしい仕事なのか。

がん化学療法のスペシャリストは看護師。
医師とはパートナーの関係。

いまや「コメデイカル」という言葉は死語。
医師中心ではない。いまやヘルス・ワーカーの時代。
これは世界潮流。

一旦処方されたお薬は、看護師が調節していい。
包括指示の中での裁量を持つ。

一般ナースのレベルがいいから、世界一の長寿が達成できた。
ジェネラリスト看護師の大切さを説かれた。

もちろん、医師も頑張っているが。
確かに、言われてみればそのとうりだ。

看護系の学会は、現在、３８もある。
看護師の足腰は強くなっている。
看護師も、ＥＢＭの時代なのだ。

世界視野からの看護職の話。
全国の看護師さんが聞いたら、
どんなにためになるかと思う。

本当にいいお話だった。
とてもスケールが大きい。
日本の医療は、看護師にかかっている、
と言ったほうがいいだろう。

ケアとキュアの統合は、看護師がやるのだ。

次に久常氏の講演に移った。
やはり、南氏との共演は初めてだとのこと。
偶然、踏み入れた看護師の対談。

南氏は韓国から帰ってきたばかり。
南氏の最大のライバルは、韓国の看護協会の会長さん。
彼女は凄い人だそうだ。日本の看護師も負けてはおられない。

韓国の辛会長はやり手。
日本看護協会の文書を韓国語に翻訳して
５０００人の集会をしていた。

今回は、２５０００人の看護職を動員し、議員を動かしていた。
日本の看護教育４年制は、失敗した。
しかし、日本を勉強した韓国は、４年制化に成功した。

看護師の仕事とは
・療養の世話　（専門看護師）
・診療の補助　（特定看護師）

２０２５年には、７５歳以上人口は、２倍になる。
医師は増えない。
看護師が頑張らないでどうするのか。

看護師が頑張ることで、医師は専門性に特化できる。
アメリカの、ＮＰは４０年かけて頑張ってきた。
特定看護師は大事だ。

しかし、診療報酬がつかないと実効性が無い。
７：１になっても、看護師の過労死がある。
看護師の賃金もまだまだだ。

どうやら私は、看護協会を誤解していたようだ。

南氏は、久常氏の講演内容を訂正された。
特定看護師のイメージは、２人でかなり異なる部分があった。
しかし、それを明るくオープンに議論して、清々しかった。

両氏とも本当に魅力的な方だ。

本物も看護師。
名前は知っているが、雲上の怖い人だと思っていた。

ズバズバと早口で話し、面白い。
すごいオーラ。
元気をもらった。

２人とも現場感覚に溢れている。
２人のファンになってしまった。

高知の女性は凄い。
さすが竜馬が生まれた土地。

若い看護師たちもメモを取りながら熱心に聞いている。
本当にうれしい。

看護の未来は明るい。
少なくとも、医師の未来より明るい。