このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

広島・施設医療勉強会

2011年11月27日(日)

広島の在宅ホスピス医の高橋浩一先生に、講演に呼んで頂いた。
「施設医療勉強会」と書いてある。?え?、そもそも施設に医療があったのか?
慌てて話を少し変更したが、いろんな職種の方に、伝わっただろうか・・・
2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 
特養、老健には、基本的に「医療」が無い。ということになっている。
医療の必要が無い人が入っている。ことになっている。
しかし、嘱託医は医療を行い、看取りまで行えと、国は言ってきた。

10人ぐらの勉強会かと思いきや、結構たくさんの人に聞いて頂いた。
70人ぐらいだろうか。
福岡からは隈崎さんも駆けつけて頂き、施設ホスピスのがん以外への開放を訴えられた。

いくつかの難しい質問を頂いた。

「家族が「パーキンソン病で入院しているが、食べられなくなったので
 胃瘻を勧められている。
しかし、胃瘻を入れた患者を受け入れてくれるのはどこですか?」

難しい・・・

とりあえず、在宅か、療養病床か、特養、だと答えた。
まあ、そうだろう。他にない。
しかし特養だと、現在では、介護職による胃瘻注入は禁じられている。

胃瘻専門の老人マンションもあるが、そこはお勧めしなかった。
来春の改定では、 介護3施設の再編と在宅外づけ、が最大の課題だ。
我々も困るが市民が一番困っている。


特養の嘱託医をしているという若き在宅医からの質問。
「自分が嘱託医をしている特養の患者さんの急変時の対応について教えて欲しい。
肺炎、解離性大動脈瘤疑い、脳卒中疑いの時などにどうするのか」

私の回答
「救急搬送して、しっかり状態把握はしてください。
救急処置と延命処置は全然違う。
しっかり救急処置をしてから、延命処置を考えでばいい。
ただし、誤嚥性肺炎は、予想される肺炎なので、
在宅でも対応可能と事前の打ち合わせが肝要。


市民も医療者も、困っているのは、
「延命治療」と「慢性期医療協会」の範疇だ。
自分取り組んでいる社会活動が間違っていないと感じた。

○ 特養に訪問看護が入れない
○ グループホームに、そこの看護師が医療行為ができない。

そう、話していたら、朝から10回目の携帯電話が鳴っていた。
そう、あるグループホームからの電話だ。

グループホームからの電話が私の緊急電話の半分以上。
しかし、訪問看護師は入れない。

なんともオカシイ、日本のルール。
何故、みんな声を上げないの?
何故、みんな、「変えよう!」と言わないの?

なんて、思わず檄を飛ばしてしまった。

しかし、広島には、仲のいい4人の武士がいた。
長崎ドクターネットならぬ、広島ドクターネットが
あることを知った。

広島のみなさん、私のほうが大変、勉強になりました。
ありがとうございました!



2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ