- << 行き場のない認知症終末期
- HOME
- 2種類の老健 >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
除染よりも子供は避難を
2011年12月16日(金)
東北で、そして福島でこれだけのことが起こりながらもどこか他人事。
除染活動が盛んだが、福島の子供には避難という選択肢もあると思う。
3月からずっと、「避難」や「移動という尊厳」について
いろんなメデイアで発信してきた。
書いてきたことは今も変わらない。
福島の子供たちには、「避難」という選択肢があると思う。
除染に使うお金の何分の一かでも、避難費用に使って欲しい。
知人から、推薦図書の宣伝が回ってきた。
そのとうりだと思う。
たぶん、大人はだいだい大丈夫。
老人は、避難しないほうがいい。
しかし、子供は避難できるなら避難したほうがいいと思う。
被ばくによる健康被害の不確実性は、誰にも分からない。
分からないから避難という選択肢も充分ある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
欧州放射線リスク委員会(ECRR)編集の2010年勧告の日本語訳が、明石書店から出版
されました。この本は、福島原発事故以来、焦点化している低線量の放射線被曝の健康への影響について、内部被曝の影響を考慮していない現行のICRPモデルとその世界観をを体系的に批判し、内部被曝を考慮に入れた新しいモデルを提起した欧州放射線リスク委員会(ECRR)の勧告を翻訳・出版したものです。
-欧州放射線リスク委員会(ECRR)2010年勧告-
【訳者】ECRR2010翻訳委員会(山内知也監訳)
【装丁】A5判 356頁 並製本
【定価】2800円+税
【発行】明石書店 (http://www.akashi.co.jp/book/b96169.html )
【発売日】2011年11月30日
【ISBN】978-4-7503-3497-4
この勧告の日本語訳は、すでに5月にネット上で緊急公開され、各方面でさまざまな反
響を得ました。その後、誤訳や表記ミスの訂正、訳語の統一などの修正を加え、膨大な
数の参考文献もすべて記載し、この本ではより質の高い日本語訳を提供しています。
放射線の健康への影響に対する体系的な科学書であるとともに放射線からの防護のた
めの指針を示しているこの極めて重大な文献は、ネットによる公開だけでは多くの人に
知らせるという点で不十分であり、書籍による出版に踏み切ったものです。
監訳者の山内知也神戸大教授は、福島の汚染調査を行い、効果を期待できない現行の>除洗よりも避難を、と多くの発信を行なっている放射線計測の専門家です。
(AERA11月28日号参照) http://blog.goo.ne.jp/capitarup0123/e/4b8c96ffd2b698dc
5a5401671125d4a1
私は5人の翻訳委員会の1人として、科学史、科学論に関連する部分の翻訳に協力しま
した。
ECRRの見解を支持するしないにかかわらず、低線量被ばくや内部被ばくの健康への影
響を科学的に理解したいと考える人にとって一読する価値は十分あるでしょう。また、
放射線の人体への影響や放射線リスク論の科学史と倫理原理などを考察するうえで基本
文献ともなりうるものなので、大学や研究機関、公共の図書館などで購入していただく
価値も十分あると思います。
<目次>
>
>緒言
>第1章 欧州放射線リスク委員会
>第2章 本報告の基礎と扱う範囲について
>第3章 科学的原理について
>第4章 放射線リスクと倫理原理
>第5章 リスク評価のブラックボックス 国際放射線防護委員会
>第6章 電離放射線:ICRP線量体系における単位と定義および
> ECRRによるその拡張
>第7章 低線量被ばくにおける健康影響の確立:リスク
>第8章 低線量被ばくにおける健康影響の確立:疫学
>第9章 低線量被ばくにおける健康影響の確立:メカニズムとモデル
>第10章 被ばくに伴うガンのリスク 第1部:初期の証拠
>第11章 被ばくに伴うガンのリスク 第2部:最近の証拠
>第12章 ウラン 劣化ウラン兵器
>第13章 被ばくのリスク:ガン以外のリスク
>第14章 応用の例
>第15章 リスク評価方法のまとめ、原理と勧告
>第16章 欧州放射線リスク委員会のメンバーとその研究や助言が
> 本報告書に貢献した諸個人
>・参考資料&出典
>・勧告の概要
>・付録A:放射線学上重要な主要な同位体についての線量係数
>・補遺:レスボス宣言
>・監訳者あとがき
>
- << 行き場のない認知症終末期
- HOME
- 2種類の老健 >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: