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コケイン症候群

2011年12月24日(土)

往診を終えて帰宅したテレビで「コケイン症候群」の子供のドキュメンタリーを見た。
生まれた時から老化が早く始まり、20歳までしか生きられない遺伝性の病気だ。
100万人に一人の稀少難病。
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全国に100人しかいない難病。
老化が、4~5倍速い。
親より早く老人になる子供を育てる母親の母性。

希少難病を知ってもらおうと、生まれてからの全記録が公開された。
この病気を治してもらいたい、親心からだ。
まだ治療法が無い。

お兄ちゃんもこの病気で20歳の若さで旅立った。
あかねちゃんも、最近は寝ていることが多い。
肺炎で入院しても、早く退院しないと歩けなくなる。

老人と全く同じだ。


今日のよろず相談もそうだった。
腰痛で入院したら、寝たきりになり認知症になった。
壁に虫が見えるなど、幻覚症状も現れた。

「どうしたらいいでしょうか?」
「家に帰ることです!」
「え?悪くて家に帰れないと病院の先生に言われています」

こんな相談を毎日のように受ける。

病院で寝るほど、歩けなくなり、認知症が進む。
これをどう見るのか。
病院の医師と、在宅医では見方が、正反対・・・・


コケイン症候群のあかねちゃんも、養護学校の先生は
歩行器で厳しく歩かせていた。
デイケアでのリハビリと全く同じだ。

テロメアが短いのだろうか?

今日の朝日新聞電子版・アピタルに犬の話を書いたばかり。

人間80年
犬 15年
両者は、数倍違うのだが、同時に亡くなった話。

一生と言ってもいろんな時間がある。
80年と15年がどう違うのか?

昔の人間は、人生50年だった。
長さではなく、密度なのだろう。

コケイン症候群のあかねちゃんからいろんなことを感じた。
研究者ではないのでお役に立てないが、誰かが研究して欲しい。
稀少難病にも光があてられる、社会保障、学術余裕が欲しい。


 

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この記事へのコメント

>昔の人間は、人生50年だった。

今年いろいろ読んだ中で、目から鱗だった記事の一つ。
『ゾウの時間ネズミの時間』の著者、本川達雄氏が、11月19日の朝日オピニオンでショックな発言をなさっていました。掲載のお写真は温厚で優しそうな笑顔でしたが。

「生物学的には、人間も次世代を生む能力があるところまでが本来の部分で、老後は医療や科学技術が作り出した命です」(この後もっともっとシビアな生物学者の発言が続きます)
反論もあるでしょうが、私には新しい視点だったのでとても面白く読みました。
そうすると女は男より本来の部分は短いことになる…しかし女性の(細胞の)方が長命なのはなぜ?
福岡伸一先生にも伺ってみたいです。

☆彡 昨夜はクリスマスのミサにあずかり、世界中のクリスマスに想いを馳せながら
家政婦のミタさんじゃないけど、2000余年昔に一人の村娘が「私は男を知らないのにどうして」と天使にあらがった末に「承知しました」と答えた有名な受胎告知の場面を思い出していました。
それからクリスマスの全てが始まったと思えば、その返事は視聴率40%のミタさん以上でしたね。
長尾先生、綺麗なリースetc.のお写真有難うございました。細部が分かって参考になりますが、もう少し小さい方がロマンチックだと感じました。皆様 思い出多いクリスマスを!

Posted by 梨木 at 2011年12月25日 05:58 | 返信

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