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肝硬変症の在宅ケア

2012年01月28日(土)

今日は、第21回尼崎肝疾患懇話会で「肝硬変症の在宅ケアと地域連携」で講演。
尼崎は全国有数の肝炎多発地帯。すなわち肝硬変の在宅ケアが大切な地域でもある。
当研究会の世話人や尼崎市の肝炎対策の委員なども拝命しており頑張って講演した。
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在宅ケアは、非がんとがん、に分かれる。

非がんとは、認知症、ロコモ、脳卒中、そして臓器不全症。
臓器不全症とは、心不全、腎不全、COPD,そして肝不全。

当院の在宅看取り率で見ると、がんは9割だが、
非がんでは、4割。

非がんは難しい。
その中でも一番難しい病気が、非担がん・非代償期肝硬変症だ。

在宅医療の教科書を開いても
「非がん」の項目のなかに、「肝硬変」の項目は無い。

何故、難しいのか。

1 以下の様残な臨床能力が求められる
2 肝性脳症になった時に意思表示ができない

ことの集約される。

肝硬変の在宅ケアは、私なりにいうと、以下の10点だ。
それを実行するには、かなりの総合診療能力が要求される。

 1 インターフェロン/核酸アナログ治療

2 栄養療法(BCAA、カルニチン、在宅NST)

3 ロコモ対策(肝・骨相関、骨粗鬆症、圧迫骨折)

4 食道静脈瘤(EVL)

5 難治性腹水(B-RTO)

6 肝臓がん治療のサポート(分子標的治療薬等)

7 アルコール依存症への対応

8 肝不全時対策(下剤、腸内殺菌、BCAA)

9 無リビングウイル状態での終末期の医療倫理

10 肝移植の相談


地域包括ケアは、始まったばかり。
多職種連携で、地域で肝硬変終末期をケアする時代に
本格的になってきた。

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