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入院できる病院が無い

2012年02月15日(水)

今年に入り、入院先探しに疲れ果てている。
1件の入院に10件以上の照会、時にまる1日かかる。
「医療崩壊」とは、入院先が見つからないこと。

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脳出血でも入院先が全く無い。
結局、在宅で治療しているが元気に回復してきた。
ちょっと常識では考えられない世界に生きている。

10軒以上の病院に電話する。
1軒に1時間でも1日はかかる。
それだけに人出が要る。

家族は、必ず入院できると信じている。
なじられる。
医療崩壊を説明するが、理解してもらえない。

情けない。
医師を辞めたくなる。
入院先の門戸の狭さは異常だ。






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この記事へのコメント

私が住む熊本市では「熊本式」というのがあるらしい。
確かに、数年前に父の胃がん、母の重度の心臓病でも拠点病院が初診でも入院治療してくれた。しかし、最近になってこの「熊本式崩壊が危惧されている」特に小児科での苦情マニアの親たち。医師、看護師への暴言・暴力。
以下、新聞記事・ビラを私なりの言葉で要約します。

●熊本方式
1981年11月、熊本市が市医師会へ委託する夜間、休日の診療体制としてスタート。熊本地域医療センター、熊本大病院のほか、市内で開業する小児科医が連携し、同センターで患者を受け入れている。初期だけでなく、入院を必要とする重症患者に対応する2次医療まで対応しているのが特徴。近年の年間患者数は2万2000人でほぼ横ばいで推移している。
●「熊本方式とは、脳卒中で倒れたとき、患者家族の『この病院にかかりたい』という希望を、どこの病院も断らないで、最高の医療を提供する、ということです」。
早い話が、脳卒中治療において、人口60万人の熊本市にある各病院が仲良
く結束して「ひとつの病院」になったということだ。熊本市の場合には、
今、同病院と済生会熊本病院、国立熊本病院、熊本赤十字病院という4つ
の病院が、年間1300人から1400人の脳卒中患者を、いつでも断らないで引受ける。

●地域医療の先駆的な取り組みで「熊本方式」と呼ばれる熊本市の夜間・休日小児救急診療が、30年目を迎え存続の危機に直面している。患者家族の理不尽な要求や暴言に、医療現場が「耐えられない」と悲鳴を上げているからだ。医師らは「医師の精神的なダメージは深刻。使命感で支えてきた熊本方式に理解と協力を」と訴えている。
熊本方式は、同市本荘の熊本地域医療センターで対応。開業医39人に同センター、熊本大病院の医師を加えた総勢70人の小児科医が交代で夜間、休日にも途切れることなく、患者を受け入れている。患者家族の理不尽な振る舞いは以前からあったが、「モラル低下が指摘される社会的な風潮を反映してか、ことしに入って深刻さが増した」と同センターで小児科部長も務めるG副院長(60)。同科の男性医師(40)は「受診までのわずかな時間が待てず、怒鳴り散らす親がいる」といった現状に、「もう限界」と本音を吐露する。救急車をタクシー代わりに使ったり、酒に酔った親が受診の順番にクレームをつけるといったケースのほか、技術的に難しい乳児への注射に文句をつけ、暴言を吐いたり、暴力を働いたりした例もあるという。
医師への非難が繰り返される状況に、「やりがいが感じられず、『やめたい』という声が複数の医師から上がり始めた」と、開業医でつくる小児科出動協力医調整協議委員会のO委員長(54)。現場の忍耐に頼る「綱渡り」に、「このままでは熊本方式の存続は難しい」と危機感を募らせる。

それに比べて大都会はもっとヒドイらしい。「東京砂漠」と言われているらしい。

Posted by kawasaki at 2012年02月16日 01:12 | 返信

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