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「死」が怖い看護師

2012年02月22日(水)

看護学のエライ教授が、最近の看護教育について講演されていた。
「死」が怖い看護師が増えているという。
そう言いながらも、「死」の研究で博士号をもらう看護師が増えている。
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ここ数年、看護大学から変なアンケートや、変なインタビューが増えた。

たとえば、
「在宅看取りをする医師の心の迷いに関する調査研究」や
「終末期の胃瘻選択に寄り添う訪問看護師の倫理的ジレンマに関する調査研究」

そんなもん研究して、一体どないどないすんねん!

そんな暇あったら、少しでも手伝ってよ!

と言いたくなる。

インタビューを卒論にしようとする安直な看護大学生もいた。
彼女らはクリニックには来ても、決して家には行こうとしない。
患者さんには興味がないのだ。

現場で働く我々の心にそんなに興味があるのか。
それって、単なるノゾキではないのか。

それが論文のネタになるのかどうか知らないが、
看護教育がオカシイ。

他にやることはないのかな。

ある看護大学の卒業論文集も見せてもらったが、
全部、オカしかった。

看護学のための看護学。

昔の大学病院の悪夢が蘇る。

こんな論文を書くひとは絶対に在宅に来ないし、
来てもすぐに辞めてくだろう。

医学教育もオカシイが、
看護教育もかなりオカシイ。

尼崎市医師会の看護学校の方がずっと進んでいる。
1年生が1週間、在宅実習に来てレポートを書くが、実にいい文章だ。
私はそれを読む毎、心が洗われ、医療の原点に帰る。

「死」が怖い看護師が増えて困ると講演する看護大学の教授自身が
死が怖いのではないか。
聞いていてそう感じた。

そんなことを発表して何の役に立つのかサッパリ分からない。
自分のキャリアになっても、患者さんの役には全くたたない。

「死」が怖い看護師さんも、そりゃ、いるだろう。
でもそんなに怖いなら、看護師以外の道もあるのにね。

ごちゃごちゃ言わずに、たとえ1週間でもいいから
体一つで飛び込んで来て欲しい、と思うのだが・・・
誰一人、飛び込んで来ない。

でも、在宅に飛び込んでくれる看護師さんを
25人の看護師ともどもお待ちしていまーす!








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この記事へのコメント

大卒看護師が来ないのは在宅だけではありません。
今は病院にだって就職しませんよ。来ても「夜勤はしたくない」「人間ドックに配属して欲しい」
など、色々条件を言われます。
大学からの実習生も受け入れていますが、「人に興味がないのか?」「ホントに看護師になりたいのか?」と疑問を抱く学生がよくいます。
このままでは病院の臨床現場に看護師がいなくなるのでは?と危機感を覚えます。

Posted by ns at 2012年02月22日 01:25 | 返信

頭脳重視の看護大学や看護専門学校。
知り合いの娘さんが昨秋看護専門学校を社会人入試で受験されたそうですが、看護専門学校も入試はセンター試験経験者とか大卒のみと言うところがあり、ナイチンゲールが嘆くような知識を重視した選考がおかしいとこぼしていました。頭脳明晰、優秀な学力、それが看護にどれだけ必要なことなのかと。

頭脳を求めるなら看護師としての思いや人間性、それを先に見極め、それから学力選考をするべきだと思います。
頭脳重視のロボットを求める社会構造が看護師として最も必要な、人の死を怖がるような人間に看護資格を与えて行くのだと思います。

体制や構造だけがあって人間が忘れられている・・・
看護師よ、お前もか・・という思いです。

Posted by 桜 at 2012年02月22日 06:51 | 返信

はじめまして。自衛隊で准看を取得し、高看のために地方医師会の看護学校に進学した者です。民間の看護教育のあまりにキ○ガイぶりに体調を崩し、卒業間近で退学に追い込まれました(笑)。人の死を怖がるというより、楽しんでいるとしか思えない連中の溜まり場でした。
 でもそのとき代替医療(鍼灸とホメオパシー)で命を救われ、今鍼灸学校の三年生です。治療院で患者を待ち受けるより、治療院に来れない高齢者のお宅とかガンガン訪問しようと思ってます。看護教育でやるような難しい理屈は分かりません。まず行動ありきですよ(笑)。

Posted by コン at 2013年01月06日 12:37 | 返信

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