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訪問看護師って凄すぎる!

2012年02月23日(木)

今更ながらではありますが。
訪問看護師さんって、凄いです。凄すぎ。
病院の看護師さんの10倍以上のパワーを持っています。
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これまで100人以上の訪問看護師さんを見てきました。
当院にも沢山います。

昨日は看護師の悪口を書きましたが、
今日は経営者かつ現場の在宅医から見た
訪問看護師の評価を本音で語ってみます。

訪問看護師って凄い。
凄すぎる。

何が凄いのか。

・何よりも「優秀」
・心底、優しい
・献身的
・我慢強い
・強きに強く、弱きに優しい
・控え目で目立とうとしない
・ナイチンゲールそのもの

お医者さんにはあまり期待できない。
しかし看護師さんには期待できる。
日本の医療は看護師さんでもっている。

看護師さんと介護士さんの人口がほぼ並んだ。
しかし私は医療者なので看護師さんが好きだ。
訪問看護師ほど、素晴らしい職業はないと思う。

病院看護師と在宅看護師は全然違う。

在宅で看取った患者さんの身内に病院看護師さんが
いる場合がよくある。
そのベテラン病院看護師さんによく感心される。

「こんなに楽な死に方が本当のあるんですね」
「在宅って本当に素晴らしいですね」
「平穏死って本当にあるんですね」

みんな、「本当」がついている。
何十年看護師をやてきても「本当」に出会ったことが無かったのだ。

ベテラン病院看護師さんから発せられるこれらの言葉に
少し喜びながらも、複雑な気持ちになる。

「そう言いながら、病院の患者には非人間的な最期を強要するんだ」


病院と在宅の差は、あまりにも大きい。

がん拠点病院で最期を迎える患者さんの
100%が人間の尊厳を損なわれていると思う。
時々、ちらりと見に行くから知っている。

がん拠点病院の、終末期医療は
犯罪ではないかと、私は思っている。
人権を損ねている!許せない。

実名ブログなので、本音の5分の1しか書けない悔しさがある。
しかし、がん拠点病院の終末期医療は本当にひどいものだ。
まあ、それがいいという患者さんが行くところがらかいいか。

元に戻る。

訪問看護師さんは凄い!
私も一度はお世話になりたい。(なんじゃこりゃ)







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この記事へのコメント

長尾先生。
こんなにお褒めの言葉でいただいたら また訪問看護師として 働きたいですね。

私が勤務する病院はがん拠点病院。私の所属部署にはガン患者さんはいらっしゃいませんが
病院のガン終末期はどうなっているのでしょう。
院内にいながら 現状は知らないのです。
同級生には緩和ケア認定看護師がいます。
電話相談、窓口相談だけでなく、在宅でも活躍してほしいです

病院が嫌いで独居でも自宅でなくなられた方も訪問していましたができれば ご家族がいらっしゃるなら ご家族に見守られて 静かに人生の最後を迎えていただきたい。


長尾先生と一緒に勤務されている訪問看護師さんに 同行訪問させていただいてもいいですか。

Posted by 植田裕美子 at 2012年02月23日 08:25 | 返信

ひょんなことから4年前に社協の介護ボランティアをやる事になり、自分にお年寄りのお世話など出来るわけがないと思いながら始めたのですが、病を抱えた独居老人の方や90歳代にも関わらず独居で、家族やヘルパーを寄せつけようとしない方等、今の時代の現実を見る思いで愕然(言葉が見つからずすみません)としました。

そんな時に先生のブログに出会い、在宅医療の存在を知り、看取りや終末期医療の実際を知るにつれターミナルケアをやりたくなり、資格取得を強引に薦められた事もあって昨年4月にヘルパーの資格を取りました。
その講習中の3・11に東日本大震災が起きたのですが、一切の交通網がマヒし自宅から電車で1時間離れた所から歩く事が当然と思えたのも、先生の阪神淡路大震災の記事を読んでいたお陰です。

介護とはあくまでも利用者さんが元気になり、少しでもQOLが向上する為にあると思っていたのですが、現実は介護保険法に縛られやってはいけないことが多く、お手伝いさんのような仕事になる事に疑問を抱き質問しました。
その講師の方もヘルパーの役割や地位について疑問に思うことが多いと言われていましたが、看護師さんはある程度の医療の知識や技術を必要とされ、病気を治す手助けをすることに重点が置かれているが、介護はリハビリとは違う観点から生活全般に関わり日々の生活を助け、そのQOLを高める事に目的があると言われました。

でも実際の現場では利用者さん自身が介護ヘルパーをお手伝いさんと思っている人が多く、その社会的立場もすごく低いことを嘆いていました。
そして今でこそ看護師さんは社会的にも認められ一目置かれるようになったが、そうなったのは看護師さん一人ひとりの努力があったからこそと言われ、これからの介護の在り方の意識を高め、社会的に認められるような仕事にする為には私達一人ひとりの努力が必要と言われました。
その為に一緒に頑張りましょう!と言われたのですが、本格的に介護の仕事をするにつれその言葉の意味を思い知らされます。

看護も介護もそして医療も一人の人間の為にある以上、先生が言われる連携を密にしながらそれぞれの力を最大限発揮できるような仕事が出来ればと思います。
現実は医療機関と連携している事業所はなく思いは形になりませんが、これからの在宅医療の充実の為にも看護師さんのたどった道をこれからの介護者がしっかりと歩き、その立場を確立しなくてはならないのだと思います。

Posted by 桜 at 2012年02月26日 01:44 | 返信

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