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末期の肺がんでもみんな平穏死

2012年03月12日(月)

末期の肺がんだけは苦痛が強く、「最期は麻酔が必要なんだよ」と
病院の緩和ケアの専門家によく耳元でささやかれる。
沢山の肺がん患者さんを看取っているが、全くそんなことは無い。
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病院の医師たちに、何十回平穏死の話をしても信じてもらえない。
「長尾君、肺がんだけは無理なんだよ」と、ささやかれる。
彼らこそ全く分かっていないのだ。

そんな病院の緩和医療医が、実は、緩和医療のブレーキになっている。
がん拠点病院のがん専門医は、まだかわいい。
緩和専門スタッフが、一番分かっていないので困る。

最近肺がん患者さんの看取りが数例続いた。
すべて穏やかな最期だった。
在宅看取りは、すべてが平穏死。

だけど全く信じてもらえない。
いくら講演なんかしてもダメ。
だから、患者さんにお願いして映像を撮らして頂いている。

なかなか許可が出ない。
しかし今日は許可が出た。
これで少しは伝わるだろう。

死に顔ピース!

昨夜は、久々にベロンベロンに酔っぱらった。
言いたいことを言って、気仙沼の看護師さんに抱きついて、
そのあと、思い切り泣いていた。

そして、3.11が終わった。


●施設ホスピスは要らない

●緩和医療学会に緩和医療無し

●がん拠点病院が、がん終末期医療のがん

この3点は、今後もぶれることはないだろう。
冗談で言っているわけではない。
本気でそう思っている。

もっと言うなら、尊厳を奪われた最期は
「犯罪」ではないのか?
これが私のすべてのモチベーションなのだ。

夜も緊急往診の嵐。
深夜帰宅は毎度のこと。

まだ夜風は冷たい。

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この記事へのコメント

前月、肺癌で母を看取りました。最後は昏睡状態におち呼吸が少しずつ変化していき最後は呼吸の間隔が長くなりゆっくり目を閉じ呼吸が止まりました。決して苦しんでる顔でもなく最後まで呼吸をしてる状態でした。

Posted by 大無田 at 2012年10月08日 11:16 | 返信

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