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万一の時「延命治療しないで」
2012年03月15日(木)
島根大病院で、延命治療を拒否できる試みが始まった。
何が凄いかというと、終末期に限らず一般の方にまでリビングウイルを拡大したこと。
島根大の中に、「日本尊厳死協会」ができたことと、同じ意味を持つ。実に画期的だ。
万一の時「延命治療しないで」
島根大医学部付属病院(出雲市)は、自分にしてほしくない延命治療を、意思表示できなくなる前に患者本人が病院に文書で伝えておく「事前要望書」の提出制度を一般患者や外来患者に拡大し、12日、発表した。
事前要望書の制度は、終末期医療を行う各地の病院が取り入れているが、対象を一般患者らにまで広げたのは全国で初めてという。
延命治療をすることで、かえって患者の尊厳を傷つけてしまう場合もあることから、同病院は2008年6月、終末期患者を対象に同制度をスタート。今回、万一の場合に備えて拡大を決めた。
専用の用紙に、回復の見込みがなくなった場合、▽人工呼吸器装着▽気管切開▽胃ろうによる栄養補給▽輸血・血液製剤使用――など10項目について拒否するかどうか記入。患者本人、家族らが署名し、同病院に提出して登録しておく。
同病院で受診したことのない人も診察券の作成料(105円)を払えば要望書を作成、登録できる。登録者が別の医療機関にかかり、意思が確認できない状態になった場合も、照会があれば登録内容を知らせる。
小林祥泰院長は「尊厳をもって終末期を迎えるために元気な時から意思を表明してもらいたい」としている。問い合わせは同病院医療サービス課(0853・20・2193)へ。(高田史朗)
(2012年3月13日 読売新聞)
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この記事へのコメント
終末期って何も重病の方ばかりでなく、事故や突然の病気で明日が私の終末の日かもしれない。
普通の状態でも事前要望書を記入する機会ができたら素晴らしい。必然的に自分の生き方・死生観を覚悟しないと書けないから。
全国初とあったけれど多分他の病院でも実施されているのでは、と思います。
聖路加国際病院でも、以前から一般外来患者もOKの「私のリビングウィル」という手帳が出ていて本人・家族・医療者(主治医?)の署名を記入。署名後は診療録に記録されるよう。途中変更に備えて3ページの記載欄があります。
でも主治医に伺ったら、闘病中の終末期でないと「医者は患者を見たらこの急場から救ってあげたい!という気持ちになるんだよね~」と。体が反応してしまうみたい。なのでまだ書いてなかったのですが、今日のブログを読んで、一応書いておいた方が良い気もしてきました。
島根方式は、当院受診のID番号を持たない方にも公開しているというのがすごいですね。
一年位経過したら、その後のリポートが読みたいです。
Posted by 梨木 at 2012年03月16日 06:56 | 返信
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