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日本人の脳梗塞再発抑制薬

2012年04月22日(日)

昨夕は、再び、脳梗塞の再発抑制薬の勉強会を拝聴した。
日本人による日本人のための再発抑制のエビデンスが出つつある。
CSPS2という研究の結果プレタールの評価が徐々に高まっている。
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在宅現場では、脳梗塞の患者さんが多い。
西條秀樹さんも何度か再発されているし、
私の同級生も脳梗塞で、寝たきりになっている。

脳梗塞の在宅患者さんを最初に診た時に考えるのは以下の2点。

1)何故、この患者さんが脳梗塞になったのか?
2)再発抑制のために、何をしなくてはいけないのか?

1)については、高血圧や糖尿病などの基礎疾患があるのか?
あれば、普通の人より、一段厳しい管理が必要になる。

2)については、血小板凝集を抑えるどの薬を使うのか?
アスピリンか、プラビックスか、プレタールかという命題。
従来は前2者がメインであったが、最近はプレタールが優勢。

プレタールは、脳出血という副作用が少ないのが特徴。

富山大学の田中耕太郎教授の講演を聞くのは何度目だろう?

・日本人の死因として悪性腫瘍がトップだが、
 有病率では脳卒中が1位を占めている。

・日本人の脳卒中に占める脳出血の割合は
 欧米人の3倍。
 すなわち、日本は、脳出血が多い国。

・出血性脳卒中のリスクが高いラクナ梗塞。
 マイクロブリーズと呼ばれる直径1mm以下の
 小さな出血を見逃さないようにしなければならない。

プレタールは、バイアスピリンと比較して、
脳出血、消化管出血の割合が少ない。
脳梗塞予防効果も優れている。

しかし、頭痛、頻脈の副作用があり
心不全には禁忌。

次回のガイドライン改定では、プレタールの
エビデンスレベルはAに上がるだろう。

第一線の実地医家として
脳卒中予防にももっと頑張らなくてはと思った。

脳卒中にさせない、
それと、再発させない!

 

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