認知症患者さんが絡んだトラブル・事件を聞かない日は無い。
徘徊、暴力は当たり前として、施設入所や入院問題。
介護問題から家族関係の相談まで。

１時間かかる相談もある。
まさにボランテイア。
それはいいとして、今日はこんな詐欺の相談があった。

俳句が趣味だった認知症患者さんの家に
俳句雑誌に俳句を載せてあげると入り込み、
２０万円の契約書にサインをさせてお金を払わされたという。

契約書を見ると、たしかに自署されている。
しかし騙されての自署である。
最下段に、小さな字で「クーリングオフは適応されません」と書かれている。

家族は消費生活センターに駆け込んだ。
「２年前から認知症で加療中である」という診断書を書いて差上げた。
これでお金が戻ればいいのだが。

この俳句雑誌は、結局、刊行されていない。
最初から詐欺であったのだろう。
こんな類の悪徳ビジネスを耳にする機会が増えた。

認知症患者さんを地域で見守る仕組みが必要だ。

ＰＳ）
話は変わるが、医者にもよく「名医辞典」に乗せてあげるので
○○円出しなさい、というお誘いがある。

本当にお金を出したという医者がいた。
認知症であったかどうかは内緒ですが。