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イタリア雑感

2012年06月20日(水)

生まれて初めてイタリアという国に入った。
オッサンなりに、いろいろと勉強になった。
特にチューリッヒからの寄り道だったので感じるところが多かった。
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チューリッヒからフィレンツエへの飛行機からの風景は格別。
アルプス山脈とピレネー山脈を横切る。
こんな風景は見たことが無い。

昔はこの山々を超えて、スイスやオーストリアから移動したのか。
真夏にこれだけの雪を抱く無数の山々を超える困難さを感じた。
フィレンチェは盆地ゆえ、ローマや南イタリアより暑いのは意外だった。

緯度的には、フレンツエは青森県と北海道の間の緯度。
なのになぜこんなに暑いのか?
熱中症予防がテレビで流れている。

日没は、チュールッヒが22時、フレンツエが21時半。
夕暮れ時が2時間続き、肝心の夕焼けは美しすぎる。
ただ、夜が6~7時間しかない生活は慣れていないので辛い。

チューリッヒの人は全員親切。
細かな心使いもある。
自然も豊かで言うことは何もない。

そのチューリッヒからフレンツエに来ることは
いわば、田舎から大都会に来たのと一緒で
着いて何時間かは、とても違和感があった。

しかし、すぐに順応した。
フィレツエはピザが美味しい。
アイスクリームが美味しい。

フレンツエは、人種のるつぼ。
旅行者は、アメリカ人はもちろん、中国人が多い。
中国人対日本人は、9対1くらいか。

日本人はどこに行っても、嫌われてはいない。
「こんにちは」「ありがとう」は、イタリア人も知っている。
中田選手の影響なのか。

チューリッヒもフィレンツエも気になったのは、歩きタバコ。
どこに行っても若い女性がファッションのように歩きタバコだ。
ショックだった。

フィレンツエには、かわいい犬が多い。
また、乞食も多い。
ミニチュアダックスフンドが乞食役をしていた。

主の乞食が休憩に行っている間、
犬が哀愁を帯びた眼で通行人の足を止めていた。
道行く人は立ち止り、コインを恵んでいた。

あの眼で見つめられたら、どこの国の人でも弱くなる。
武富士のコマーシャルより、滑稽な風景がみられた。
あとイタリアにはゲイが多いことにもすぐに気づいた。

あと、イタリア人は、喧嘩好き。
夜中の3時に、隣の部屋で大喧嘩が始まった。
深夜でもここまで大声で罵り合う国民なのだ。

こんな国の人と闘っても絶対に勝てない。
彼らの体には、人を殺すという血が流れている。
肉食動物のDNAは、想像をはるかに超える。

スポーツで勝つのは難しい。
格闘技系は無理。
頭を使うスポーツしか勝てない。

イタリアと日本は、国の形が似ているとも言われる。
似ているとしたら、フィレンツエが京都に近いことだ。
余談だが、あと、日本と似ている点を発見した。

数々の彫刻は、日本の仏像と全く同じだ。
衣服の折り目を強調して彫る点が良く似ている。
大理石に彫るか、木に彫るかの違いだけ。

キルスト教の宗教画も仏画と全く同じ。
不動大明役や毘沙門天が必ずいる。
釈迦三尊像と同様な宗教画があった。

ミケランジェロは、運慶・快慶と全く同じ。
ダビンチは、空海か。
日本にも彼らに負けない天才がいることはいた。

イタリアにも高齢者が街に結構いた。
背中が曲がり、手が震え、ヨチヨチ歩き。
どこか寂しげだが、自力で街中に繰り出していた。

イタリア人は、闘争的。
美術館の中にも殺人の絵が多かった。
生首を手に持つ女性なんて、日本では考えられない。

国家意識や郷土愛は日本より強いように感じた。
なぜそんな国が財政破たんしそうなのか、信じられない。
日常はいたって平穏だが。

ヨーロッパは面白い。フィレンツエは格好よすぎる街。
チューリッヒには、アウンスースーチーさんがいたし、
フィレンツエには、マドンナがいた。

日本人には永遠の憧れだろう。
しかし日本人が100回逆立ちしてもヨーロッパ人になれない。
なららくていいのだが。

半分真似をしながら、半分日本人古来の伝統を守る。
当たり前だが、そんな気がした。
フィレンツエに来ることはもうないだろう。

ここは買い物の街、欲望の街、
若い人には行って欲しい。
ただし、ヨーロッパはお金がかかる。

フィレンツエの好きなところ。

1)名前が好き
  フローレンスとは、フラワー、花のこと。
  花が咲く街、栄華が始まる街、「全てはここから始まる街」。
  尼崎とは、言霊では「アマ(天)のサキ(先)」。
  どこか通じるものを感じた。
  どちらも負けず劣らず古い街。

2)革製品が豊富。
  ブランドショップが多い。
  街が小さく、自分で歩ける。


もう、来ることはないだろうが、もし来るなら
モナコから車で4時間ドライブして来てみたい。
途中で、西海岸で泳いでから来てみたい。

みんなが働いているときに、遊んで、申し訳ない。
数年ぶりの海外休日ということでお許し願いたい。

さあ、今から、日本モードに戻そう。



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この記事へのコメント

ピスタチオの絶品ジェラードは堪能されましたか?
賑やかだけど騒がしくない、フィレンチェの街を思い出しました。
つかの間の気分転換でリフレッシュしてください。

Posted by 新宮良介 at 2012年06月20日 04:11 | 返信

私は小学校時代に「映画の友」か、「スクリーン」で、ウイリアム.ワイラー監督の「噂の二人」という映画のあらすじを読んで、オードリー.ヘップバーンと、シャーリー.マックレーンの二人の教師が子供達の「先生達はレズビアンだ」との悪意の噂を流されて、その学校を辞めざる負えないという内容で、かわいそうで、ショックでした。
高校時代は、クラブ活動(弁論と文芸部)を、やりすぎて、数学の点が悪くて、留年した時、暇なので、マルセル.プルーストの「失われた時を求めて」の日本語訳を読んで、その世界の繊細さに、魅了されました。当時の第一次世界大戦前夜の不安な空気や、ドレフュス事件など、ユダヤ人差別の冤罪事件でエーミール.ゾラなんかが活躍した時代です。
プルーストも、多彩な才能で、サロンの寵児でありながら、ユダヤ人でしたから、ショックだったのかなと思います。ゲイだとか、ホモだとか言っても、もの凄く、繊細でやさしい、人達だと思います。
日本の、オスギとピーコなんて、ほんとのゲイじゃなくて、あれは幇間文化じゃないかと思いますけどね。
お天気は今日(20日)は晴れたけど、明日(21日)は土砂降りだそうです。
早く、帰らないと、長尾クリニックを、くびにされるんじゃないですか?

Posted by 大谷佳子 at 2012年06月21日 01:48 | 返信

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