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「最後は病院」から「最期こそ自宅」へ

2012年07月08日(日)

今日は、日本ホスピス在宅ケア研究会の理事会、講演会、総会、懇親会。
蘆野副理事長が、「在宅医療の過去、現在、未来」を熱く語られた。
蘆野先生も、福島労災病院時代はは延命至上主義で「最期は病院」と考えていたそうだ。
 

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しかし在宅看取りを経験してから、その考えが一変したそうだ。
在宅看取りには、「笑顔」があった!
これは、いくら言葉で言っても伝わらないだろうな。

蘆野先生は、病院勤務医を続けながら、在宅看取りを
推進するという数少ない医師だ。
ほとんどが自宅で看取っている。

十和田市におけるがんの在宅看取り率はなんと25%だそうだ。
卒後5年目位の医師が大活躍しているという。
「地域緩和ケアネットワーク」という多職種の学びの場が重要な役割を果たしている。

大変貴重な存在だ。

昨年の日本緩和医療学会の大会長を務められた。
緩和医療のエキスパートである。
乳癌を専門とする外科医でもある。

昔は土日しか訪問する時間がなかった。
しかし訪問看護ステーションができてから楽になった。
それから在宅看取りが増えた。

看取りを伴う在宅医療の普及は、
医療の在り方も
地域のあり方も変える「社会運動」である。

地域包括ケアの主役は市町村になる。
介護だけではなく、医療にも関わってもらう。
また現実的には、急性期病院の意識変容が課題。

質疑応答
・在宅では麻薬がベッドサイドにあることがいい。 
 病院では30分はかかる。
⇒そう言われればそうだな。

・認知症ケアについて
 グループホームか在宅かでいうと、グループホームの需要が高い。
 あともうひとつは、認知症支援者を支援するという方向に傾きかけている。

・老老、認認世帯への対応
 建物より支援者への支援がメインになりつつある。
 既存の介護保険事情だけでは無理なので、NPOも活用

 
すべて同感である。
蘆野先生には、日本の医療、緩和ケアを変えて欲しい。
私も日本ホスピス在宅ケア研究会の役員のひとりとして蘆野副理事長を支えたい。

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この記事へのコメント

*「平穏死」の10の条件を紀伊國屋へ発注しました。私自身も弊会員各位も喜ばれると存じます。
*在宅医療に於いては〔治す医療〕から〔支える医療〕へ軸足を移しべきだとの事全く同感です。
同じく患者自身も生前に家族をはじめ遺される者がもつ【自責の念】を鑑みて、【自責の念】への思い遣りを伝え、そして【生前指定書】に記すことが大事だと存じます。
又患者自身も【自分の寿命】を素直に甘受する覚悟をすることだと存じます
*9月20日(木)のご講演の前にご挨拶に参りたく前以て御連絡させていただきます
末筆ながら 益々、長尾先生のご活躍を祈念致しております

Posted by 木村慶次 NPOシニア生き甲斐ネット at 2012年07月09日 06:56 | 返信

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