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総理も知らなかった「平穏死」
大臣は、胃ろうは医者に任せてきたと
2012年07月25日(水)
今日の国会中継を見られたかたから、「感激した」というメールを沢山頂いた。
「野田総理、平穏死って聞いたことがありますか?」と梅村聡議員の質問に、
「平穏死?聞いたことがありません。わかりません」と野田総理。
やはり、総理も「平穏死」という言葉を知らないノダ。
これでこそ「平穏死・10の条件」という本を出した甲斐があると思った。
明日、総理に拙書を渡してもらう。
今日の梅村議員の質問は、多岐にわたって
各問題の核心をついて回っていた。
いい質問ばかりだった。
野田総理に尊厳死や平穏死に、ついても質問された。
参議院、「税と社会保障一体改革特別委員会」で、
梅村聡議員(民主=医師)の質問に対し、野田総理は
「尊厳死とは人生の終末期の段階において患者自身の意思決定を
尊重し、自然な形で死を迎えること」
と答えられた。
文部大臣は「医学部でも終末期の教育をするべし」と答えた。
しかしその直後、ぽろっと、おそらく身内の胃ろうの話をされていた。
「今朝も、胃ろうの話は医者に任してきた」と。
なんのこっちゃ。
私の本を読んで欲しいな。
まあ、大臣も人の子か。
親か身内が食べられなくなり、拙書に書いたような選択を
迫られているのだろう。
自分も当事者だから思わずついて出た言葉だったのか。
大臣でもこうだから、普通の人間が医者任せにするのは当たり前?
だからこそ、私が本を書いた意味があるのか。
その意味では、これから本が売れたら、大臣に感謝しなくちゃ。
それにしても、「任す」という言葉には2つの意味を感じた。
・自己決定できないので、医者に丸投げする。
・全面的にお任せできるくらい信頼をおいている
主治医を持っている
おそらく後者だろう。
それにしても、ややKYな発言だった。
せっかくの前段が台無しになってしまった。
手前味噌になるが、拙書に書いたとうりの
国会質疑となった。
「死の外注化」の章に書いたとおりの答弁だった。
私的には、野田総理の(知らない」発言より、
文科大臣の「医者に任せる発言」のほうがハプニング度は上だった。
大臣も、本音レベルではパターナリズムを求めていることが露呈した。
詳しくは参議院インターネット中継
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.phpでご覧ください。
7月25日「税と社会保障一体改革特別委員会」、
開会後の1時間54分30秒から、55分15秒まで。
歴史に残る国会質疑として評価されるだろう。
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この記事へのコメント
24時間ルールのことですが、警察の方にも知ってもらえるといいかなと思いました。
警察の方がご存知だったら、施設やご家族から連絡が入ったときに、「死亡前24時間以内にどなたかの診察を受けていませんか?」と逆に質問していただくこともできるのではないかなと。
別に悪いことをしているわけではなくても、警察の方に来られてしまうと、家族としては心理的につらいですものね。
Posted by ノンノン at 2012年07月25日 11:43 | 返信
インターネット中継を見ましたが、梅村議員はいつもわかりやすく的確に質問されていますね。答弁を聞いていると、偏見ですが何となく長尾先生がシナリオを書いたようにも思えてしまいました。
Posted by 匿名 at 2012年07月25日 11:47 | 返信
インターネット中継を見ましたが、梅村議員はいつもわかりやすく的確に質問されていますね。答弁を聞いていると、偏見ですが何となく長尾先生がシナリオを書いたようにも思えてしまいました。
Posted by 国見 at 2012年07月26日 07:13 | 返信
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