初日は必ず、私と１日過ごす。

さまざまな反応を楽しむのがオヤジの楽しみ。

ひとくちに研修医と言っても
石川遼のように素晴らしい感性の医師や、
辞めたほうがいいんじゃない？という医師もいる。

３日目くらいから介護保険関係の研修も混じる。

「お泊りデイ」はどう説明するのか？
宿泊するデイサービスなんて、言葉がおかしい。

「ロングのショートステイ」も同じ。
ショートなのかロングなんか、はっきりせんかい！
と突っ込みたくなる、

研修医にすれば、ますます「怪しげな世界」に映るだろう。
まあ、本当に怪しいのだが。

こんな笑い話のような、「制度の狭間」を
なんとかしようという想いの、政治家はいない。
そんなことをしても票にならないからだ。

じゃあ、俺がやる！という行政マンもいない。
みんな縦割りで、上を見ているだけ。
やる気のある役人さんは私が知る限り、いない。

結局、この国の仕組みは、縦て割り、年功序列を超えられない。

病院に行って病院内たらい廻しにあったと怒る患者さんがいるが
いつまでたっても治らないのは、実は同じ理由。

誰が、社会保障の総合医を目指すのか？
誰が、日本国の総合医を目指すのか？

目指せば、排除される。
目指せば、矢が飛んでくる。

いくところまでいかないと変わらないのが日本国の歴史。

「お泊りデイ」や「ロングのショート」は、この国の「象徴」。