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ネコにも胃ろうをする時代

2012年09月17日(月)

胃ろう界の第一人者である、滋賀の西山順博先生の胃ろうの講演を拝聴。
大変素晴らしい講演だった。
ただ、ネコにも胃ろうをする時代であることを聞きながら複雑な気分になった。

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胃ろうのいいところを沢山話された。
どこが問題なのかも詳しく解説頂いた。
私とほとんど同じ意見だった。

連携についても素晴らしい取り組みをされている。
全国の見本となっているだろう。

1点のみ私と決定的に違うところがあった。
西山先生は、自分も胃ろうをするという。
私は絶対イヤ。

春の内視鏡学会総会でもシンポジストは全員
自分にも胃をつけたいと言った。
「胃ろうをつけずに死ねるか」という論調。

ある調査によると9割の医師は自分には
胃ろうはしたくない、と応えている。
この差はどう解釈すればいいのだろうか。

午前中は、オランダ在住の孝子さんは
オランダには胃ろうは皆無だと言った。

ランチョンセミナーで、西山先生は胃ろうは緩和ケアだと言った。
こんないいものをしない人の気持ちが分からない、という論調だ。

同じ時間に別の会場で、たんぽぽクリニックの永井先生が
「点滴を一切せずに自然に看取る」という講演をされていた。

市民の方は困るだろうな。
一体、どっちやねん!?という感じ。

混乱している、というより整理されていない
と言った方が適当なのか。

以下、私の勝手メモ


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

ネコにも胃ろうをする時代なのに

人に作らないのはどうかという意見。

在宅にこそ栄養管理が必要という視点は同じ。

 

「大津市医師会」のHPは参考になる。

「岡山プライマリケア学会」のHPはもっといい、とも。

 

リンパ球数 正常 1800以上

1000以下は栄養障害

 

PNI=Albx10 + TLCx0.005

45以上 正常

40以下 不良

 

地域包括ケアは、

患者、医療者、世間よしと、3者ともよくなければいけない。

 

胃ろうの適応があるひとが誤った情報で

胃ろうを拒否するのはもったいない。

 

経腸栄養は、延命治療では無い。

緩和ケアとして位置付ける

 

嚥下造影は、いろんな食材でやる

唾液を誤嚥するひとは、

胃ろうの適応外→中心静脈栄養となる

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この記事へのコメント

猫に胃ろうには吹きました。
でもちょっと無理っぽいと思います。
うちのお猫さまは避妊手術のあと、傷口の縫合された糸を半分以上食いちぎりましたから。
胃ろうなど半日で引き抜くでしょうね。

Posted by チズ at 2012年09月17日 07:16 | 返信

猫にも胃瘻ですか これは凄い^^:ご主人に飲ませるのかと思い一生懸命健康相談をしていたら 猫ですと言われた時は驚いたが 今はこういう時代なんだと納得、東京の漢方専門書の社長から送ってくるリストにも 犬猫のツボとか わんちゃんが喜ぶマッサージと漢方薬なんてのがあった

Posted by 井澤康夫 at 2012年09月18日 03:17 | 返信

さっそく、ブログに書いていただいて恐縮です。

一つだけ、付け加えさせてください!
あなたは摂食嚥下障害(口から食べれない)になった時に胃ろうをしますか?
に対する現時点での私の回答は以下です。

緩和治療としての胃ろうは受けたい!
延命治療としての胃ろうは受けたくない! です。

嚥下障害になった時に胃ろうをしますかという問いはあまりにも漠然としています。それを回答するために、回答者はいろいろな患者さんや今まで出会った胃瘻患者さんを思い浮かべるのでしょう。認知症の方、寝たきりで意思疎通のない方、嚥下障害で誤嚥性肺炎を繰り返している方、COPD(肺気腫など)で食事をするのも息苦しい方、事故で顔面外傷を負った方、食道がんの末期の方、脳性小児まひの子供さん、自分の肉親の老後・・・・。どなたを思い出すかで答えは変わってくると思います。

私は、意思疎通(アイコンコンタクトも含め)ができる間は緩和治療としての胃ろうをお願いしたい。意思疎通ができなくなった時点で、緩和治療の延長として徐々に栄養量・水分量を減らしていってほしいと思っています。

先生は胃ろうは受けないとのことですが、
大変失礼な仮定ですが、球麻痺で嚥下障害のみが起こった場合でも受けられませんか?
先生のご家族や先生の患者さんは胃ろうによる経管栄養を受けていただき、今までのように診療や執筆活動を期待されているのではないでしょうか?

質問の回答に付け加えるのであれば、事故やがんや神経難病は防げないですが、メタボに伴う脳血管障害は今からなら自分でも予防できるでしょうし、嚥下機能の老化は早期からのリハビリで維持できるでしょうから、胃ろうの力を借りなくてもよいように今から自己管理したいと思っています。

長々と失礼な投稿をしてしまいました。お許しください。

Posted by 胃腸法人西山医院 西山順博 at 2012年09月18日 10:06 | 返信

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