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日本尊厳死協会

2012年11月22日(木)

一昨日は日本尊厳死協会関西支部の運営委員会が2時間半あった。
12.5万人もの会員がいるこの組織のことを、ちゃんと話しておこう。
尊厳死も、尊厳死協会も、法制化も、まったく知らないひとのために。
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日本尊厳死協会は、一般社団法人です。

顧問には、大会社の社長さんや会長さんがおられる。

理事長はお医者さん。
副理事長は、市民、弁護士、医師など。
理事は、多種多様な職種。

長尾は、医者として副理事長職をしていなない。
一市民として、この役職を拝命している。
私自身ももちろん会員である。

会員とは、リビングウイルを表明している人。
リビングウイルは、世界では当たり前のこと。
日本では、これを言っただけで攻撃される。

会員には、実にいろんなひとがいる。
もちろん、ALSなど、難病患者さんもいるし、
10代、20代の会員さんもいる。

リビングウイルを表明している、ALS患者さんは少なくない。
私自身、ALSの患者さんを何人か診させていただいている。
全員に、胃ろうと人工呼吸器を勧めている。

実際に、呼吸器管理の方が何人かおられる。
おそらく、胃ろうや人工呼吸を一番、しつこく勧める医師だろう。
拒否する人には、地上げ屋さんのように、夜がけ、朝がけして勧めている。

これらは延命措置ではなく、福祉用具なので当然だ。
できるだけ、いい医療、いいケアを受けて、生を楽しんでほしい。
これが、たくさんの難病患者さんを診させて頂いている自分の願い。

ALS以外の難病の患者さんも沢山見ているし、
患者会から講演も頼まれ、いろんなイベントにも参加している。
難病患者連絡会とは、常に連携している。

メデイアや宗教連盟や法曹界が作る対立構図は
意味がまったく分からない。
何も知らないひとが勝手に、対立を演出する。

せめて、以上の事実を知ってから取材に来てほしいが、
なんの知識もないメデイアの相手を毎日している。
まるでオウム真理教のような扱いをされるので閉口してしまう。

私が診ているALS患者さんたちに聞いて欲しい。
長尾が殺人者かって?
こないだ。そんな話をしたら、ALS患者さんに笑われた。

某有名メデイアに、「ALSの方がたくさん尊厳死協会に入られているのですよ」
と説明したら、「嘘だ」と絶句された。
嘘もなにも、ただの現実。

だから、リビングウイル協会と言った方が理解しやすいだろうか。
リビングウイルの啓発と管理を行っている人権団体だ。
もちろん、法的に認めて欲しいとも願っている。

しかし当たり前のことが当たり前でない日本。
たった数人の洗脳学者に騙されているひとたちが可哀そうでならない。
しかし洗脳を解くのは難しいだろう。

ただでさえ、辛い毎日を、笑って楽しく生きて欲しい。
洗脳学者のマインドコントロールから目覚めて欲しい。
御用学者に操られていることに、気が付いてほしい。

医師の8割がリビングウイル法制化に賛成している。
市民もおそらくそうだろう。

公開中の映画、「終の信託」を見た人の8割が
逮捕された医師は無罪であると答えている。(日経新聞報道)

明らかな殺人(尊厳死ではない)でも、無罪と言っているのだ!

ということは、尊厳死には、ほぼ全員が賛成だろう。

リビングウイルが口頭にすぎず、1人の医師の判断であり、
尊厳死でなく殺人であっても、「無罪」との市民の声が持つ意味は極めて大きいと考える。

尊厳死協会の会員さんは、当たり前のことを言っているだけ。
法制化は、日本国民のことを想い、真剣に主張されている。

私は、会員さんの代弁者にすぎない。

関西だけでも、1万8千人もの会員さんがおられる。
これはすごい人数だ。

みなさん、毎年、2000円の会費を払って
カードを大切に持ち歩いておられる。

関西支部の理事は、約10人。
医師は私一人。
弁護士はゼロ。

私以外は、全員、一般市民。
実は、私も一般市民なのだが、
たまたま医師でもあるので、支部長を拝命しているだけ。

私は、協会の方が好きだ。
私の患者さんの中にも、何十人かおられるが、みんなほんとうに優しい。
穏やかな最期を本気で望んでいる方は、本当に穏やかな方ばかり。

私は、そんな素敵なひとたちのお役に立ちたいと思い
ボランテイア活動をさせていただいている。
診療をサボって、患者さんに怒られるが。(笑)

日本をもっと強く、楽しい国にしたい。
今は危機だが。
そのためには、一人ひとりが死生観を持って生きることだ。

それは、私が医師を目指した原点でもあり、
現場の医師としてのライフワークでもある。

こうした活動に、30年以上、携わってきた。

以上が、協会の概略だ。
それ以上でもそれ以下でもない。
私は、12.5万人の方の願いを叶えたい。


PS)
このブログをお読みのみなさまも、
是非、ご入会いただき、一緒に
リビングウイルを勉強しませんか?
http://www.songenshi-kyokai.com/

自分の最期の生き方は、自分で決めませんか!?







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この記事へのコメント

私は、長尾先生が毎度毎度、法曹界や、宗教連盟とかっていう集まりに出て、虐められて、ビービー泣いていらっしゃるので、なんとか、ならないのかなと思っただけです。
戦略的には正しくても、戦術的に、ちょっと、工夫したらどうかと思ってコメントしたのですが、失礼に当たればお詫びします。
突然、「アメリカではリビングウイルが当たり前なのに、日本では...」と言われても、アメリカはおろか、日本から外には出た事がありませんので、わかりません。
私は、あらゆる組織、(例えば、東大全共闘とか、共産党、社会党、新社会党、など)から追い出されていますし、きっと、尊厳死協会に名前だけ入っても、、除名されるんじゃないかと、思います。
人と違う意見を言うと、怒られる組織には、私は、いられません。
長尾先生も、きっと北の新地のお姐さんみたいに、源氏名で「長尾先生はエライ偉い」とお世辞を言う人が好きなんですね。
ホントに女かどうか分かりませんけど。

Posted by 大谷佳子 at 2012年11月23日 11:30 | 返信

あのう、東大全共闘と申しましても、私は大阪の三流大学にしか、行っていません。
学校中が、自治会活動家によって、ストライキで、バリケードが作られていて、何もすることが無かったので、東京へ行ったら、ある私立大学に東大全共闘が市民講座を開いていて、大勢、女子高生や、浪人の男の子がいたので、面白そうなんで、混ぜて貰った訳です。
私が、東大なんか入れるわけがありません。

Posted by 大谷佳子 at 2012年11月25日 01:31 | 返信

世の中にはいろんな意見の人がいるという事は重々知っています。
しかし貴女の投稿文を読むたびに 読まなければ良かったと思う日がほとんどでした。
貴女はご自分のプログと勘違いしていませんか。
自分の事を知ってほしいのなら ご自分でプログを始めたらどうですか。
ご自分の生活の事 お仕事の事 思いなどのお書きになったらどうでしょう。
ここは長尾Drプログのですよ
長尾先生に失礼な文面が度々見られるし 特にこの日の投稿の内容は二度と読みたくありませんし 11月19日の文面を読んで 私は長尾Drを馬鹿にした文面としか取れません。上から目線で長尾先生を見ているようで 失礼ではありませんか?素直な気持ちでDrのプログを読んでほしいです。
貴女はあらゆる組織から追い出されても当然だと思います。「人と違う意見を言うと、怒られる組織には、私はいられません」 相手の反論を怒られるというように受け取ると どこの組織にも受け入れてもらえないでしょう。違う意見を話し合い歩み寄ることで1つの組織が出来上がると思います
素直な気持ちで相手の言い分をしっかり聞き 自分の意見が正しいと押しつけにならないよう自分の思いを充分伝えると相手もわかってくれると思います。まず貴女の様に 上から目線で相手を見ると組織には入れないと思います
他の団体?の事は知りませんが私も尊厳死協会に入っていますのでこの協会の事は私なりに納得して入会しました。尊厳死協会は 貴女が意見するところではないので追い出されることはないでしょう。
もし入会をご希望でしたら尊厳死協会は何の為にあるのか しっかり学んで自分で納得して 自分の為に入会してください。解らないことは質問するのはいいでしょうが くれぐれもここはご自分の意見を述べるところではありませんので…
長尾先生が寝る間も惜しんで 日々ご自分の目標に向かい 励んでおられるプログを読んで 先生のお気持ちがわかっていますか?このような文面の投稿をされているのですから 先生のお気持ちはわからないのでしょうね。私は長尾Drの意見に???と思う事もありますが 貴女の様に上から目線で見ることはできません。あなたの投稿文を読んでほとんど毎回嫌な気持ちになっているのは私だけではないと思います。貴女に返信を書いたことを機に 朝から嫌な気持ちになりたくないので 明日からあなたの投稿は読みません。
(個人的にお伝えしたかったのですが 伝える方法が解りませんのでこの場をお借りしました。)
            =心から長尾Drを応援している読者より=

Posted by 河村玲子 at 2012年11月26日 08:42 | 返信

河村玲子様
何か、私が河村様を、不愉快にさせたようで、心から、おわび申し上げます。
私は、長尾先生の尊厳死協会に関する、このブログ拝見しましてから、悶々としていて、河村様という、お目に罹ったことも無い女性が私に不快感を持っていらっしゃるとは、思いもよりませんでした。
昨日も毎日新聞会館で、長尾クリニックの看護婦さん達の講演を聴きに行ったのです。
それにしても、尊厳死協会が社団法人とは、知りませんでした。
河村様が私を不愉快だと仰るので、二度と、コメント致しません。
私はお目に罹ったことも無い女性にを批判するなんて、考えられませんでした。
河村様、心からおわび申し上げます。
                 大谷佳子

Posted by 大谷佳子 at 2012年11月26日 12:20 | 返信

>私はお目に罹ったことも無い女性にを批判するなんて、考えられませんでした。

「女性」を批判しているのではなく、コメントの内容を批判しているのだと思いますよ。
長尾先生は「こんな人もいるのかという思いでコメントはすべて載せている」と仰りすべてのコメントをアップして下さっていますが、自己顕示欲のコメントは読んでいて確かに不愉快になります。
読まなければいいので私は読んでいませんが・・・。

Posted by 桜 at 2012年11月26日 10:38 | 返信

>私は、長尾先生が毎度毎度、法曹界や、宗教連盟とかっていう集まりに出て、虐められて、ビービー泣いていらっしゃるので、なんとか、ならないのかなと思っただけです。

>長尾先生も、きっと北の新地のお姐さんみたいに、源氏名で「長尾先生はエライ偉い」とお世辞を言う人が好きなんですね。

読まなさ過ぎてこのコメント欄でこんなコメントをしていることも知りませんでした。
河村様、このコメントを取り上げられて、改めて自分で読んでもなんとも思いませんか?
周りがまともに批判してくれているうちに、ご自分の言ってきたことを読み返してみて下さい。
それでもなんとも思わないとしたら、一度精神科を受診することをお勧めします。

Posted by 桜 at 2012年11月26日 11:08 | 返信

すみません、「河村様」ではなく、「大谷様」でした。
失礼しました。

Posted by 桜 at 2012年11月26日 11:16 | 返信

私は大谷さんのコメントを、結構楽しんで読んでいます。(*^_^*)
賛成ではないけれど、ここまで自分を出せる方はそう居ません。
多分意見は出して良いけれど表現に問題ありなのかな?

周りで思うほど長尾先生は意に介しておられないかもしれません。
私も陰ながら長尾先生を応援している一人ですが
もろ手を挙げて全てOKではない部分もあって、
でも深く尊敬していますし、それで良いと思っています。

大谷さんも文面から想像して賢そうな方だから、
精神科なんか受診しないでも、文章表現を学ぶだけで十分なのではないですか。
これからも率直な、そして大人の礼儀もふまえてのコメントを楽しみにしていますね。

Posted by 梨木 at 2012年11月27日 03:30 | 返信

最近、先生のブログを読み始めました。「尊厳死」という言葉を初めて聞いたとき、ドキッとしたのを覚えています。何でドキッとしたのか考えてみました。
一般的には「尊厳」などという言葉は難しく、日常的に触れる機会の少ない言葉です。それがが「死」という誰にでも、いつかは自分にも訪れるものと組み合わされています。自分の死に尊厳があるかないか何て分かりません。その言葉自体を良く知らないので、判断のしようがないからです。だから「尊厳死」という言葉を聞いたとき、自分の死の在り方を第三者に決められてしまうような、そんな不安を感じたのだと思います。
勉強してその言葉の意味よく理解すれば、それが誤解であることは分かりますが、第一印象のせいで今でも漠然とした不安を感じます。
生きている間は自分の人生は素晴らしいものであってほしいと思うし、死は安らかなものであってほしいと思います。その意味では「尊厳のある生、平穏な死」であるべきで、しいて言うならば「尊厳生・平穏死」という言い方の方が自分には納得しやすいです。「尊厳死」という言葉の持つ印象が、事態を複雑にしているのではないか、そう感じるのは私だけでしょうか?

Posted by taku at 2012年12月15日 10:40 | 返信

思ったら言わずにいられない性分で、しゃしゃり出てすみません。

>自分の死の在り方を第三者に決められてしまう・・・

この文面の「自分の」を取ると尊厳死を語る意味が分かるのではないでしょうか。
死のあり方を問う事が、自分と言う個人の死の事かどうかは個人が決める事だと思います。
他人が語る死の在り方がいやならば拒否すればいいのですから。
今の状況下では、人間らしく死にたくても制度や法律によって死ねない。
その壁を破る為に尊厳死が語られているのだと思います。

Posted by 桜 at 2012年12月15日 06:16 | 返信

桜様

自分の発言に返信をしていただいたことに驚きを感じています。ありがとうございます。

私は高齢者施設で過剰な延命治療に苦しむ方の身体に直接手を触れ、苦痛を少なくするセラピーを行っています。そうした方々の苦痛というのは何と行ったら良いのでしょう。魂のレベルの本当に深い苦しみです。なぜ人はこんな苦しみを受けなれば死なせてもらえないのか.... 

この苦しみはあまりにも深すぎて、言葉で表現できません。しかし分かる人には分かります。私は介護職員ではありませんが、良心的で感受性の高い職員ほど、この苦しみが伝わってしまうようです。そのような職員は業務を続けるうちに病んだ顔になります。中には改善を訴える人もいますが、村八分にされ、職場から消えていきます。施設には自分から望んで管につながれる方は一人もいません。本人が判断できない状況で、医者が当たり前のようにそれを勧め、十分な情報を持たないまま家族がそれを了承します。誰もが責任を回避しています。そして、そのような施設では誰も現場を守ってはくれません。15万円程度の給料の介護職員に、一体何ができるでしょう。最初は理不尽に感じたことも、悲惨としか言いようのない現場を見ても何も言えないまま、多くの人は職場に馴染んでいきます。管につながれたまま無理やり生かされている人が一番苦しんでいます。しかし職員は何も感じないようにするしかありません。

介護の仕事がその人の人生の最後が幸せなるための支援であり、日々の介護業務の積み重ねがそれを実現する手段であるならば、介護はやりがいのある仕事だと思います。しかし、日々の介護の果てに待っているのは、管につながれて苦しむ姿を見ることになるのが、今の終末期のあり方です。死のあり方を巡る問題が未解決なまま残されていることが、介護現場の荒廃の根本的な原因に思えてなりません。

Posted by taku at 2012年12月16日 10:03 | 返信

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