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「誰も知らない」の意味

2012年12月08日(土)

「桜」さんという方から、「誰も知らないとは、失礼な」というコメントを頂きました。
「平穏死」も「長尾」も、誰も知りません。
その意味を、11月6日の朝日新聞電子版に書いた記事から転載させていただきます。
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11月6日(火) 誰も知らない「平穏死・10の条件」

 

昨日から某病院より2週間の予定で研修医君が来てくれています。

朝から晩まで、外来、在宅、外来、在宅と全部一緒に回りました。

終了したら、22時半を回っていました。腹ペコです。

 

実はまだまだあるのですがこの辺で帰さないと明日もありますし。

夜の往診にまで付いてくる研修医は久しぶりで、喜んでおります。

テニス部のキャプテンをやっていたというだけあって体力がある。

 

現在の、病院医療の間違いを12時間もかけて、教え込みました。

患者さん自身や介護者の声を聞いて頂き、納得してもらいました。

このように気が遠くなるような仕事も毎日、やっています。

 

毎日、いろんな方から電話やメールを、溢れるほど頂きます。

その中で指摘されたのが、長尾が書いた平穏死の本など誰も

知らない、という事実です。

 

その研修医君が所属する巨大病院でも、1000人の職員のうち

長尾が本を書いていることを知っている医療者はおそらく、ゼロ。

なぜ、そんなことが分かるかって?

 

いろんな場で、講演するたびにアンケートを取らせて頂いています。

拙書「平穏死・10の条件」という本があるのを知っていますか?

以下は私自身のリサーチした拙書の存在を知っている人の割合です。

 

ケアマネージャー   0%

ヘルパー       0%

看護師        1%

医師         1%

講演に来る市民    5%、

一般市民       1%、

 

四捨五入したら、これくらいの数字でしょうか。

 

これは、あくまで本の存在を知っているひとの割合です。

え?そんな少なくはないだろうって思うひともいますか?

しかし、それが現実です。

 

実は、買った方の数字は、もう分かっています。

10万部という数字は、日本国民の約0.1%です。

 

ちゃんと読んで頂いた方は、半分もいないでしょう。

多くの方から難しい、とのお叱りを受けたからです。

従って、拙書の購読率は以下のように推定しました。

 

医療者   0.01%以下

介護者   0.01%以下

一般市民  0.05%程度

 

10万部突破とはいえ、悲しくなるような数字です。

患者さんも、友人も、病院の先生も、町の介護者も

タクシーの運転手さんも誰も、そんな本の存在すら知りません。

 

どうかこのブログを読んで頂いている方で、拙書を

宣伝してやろう!という方は、どうか宣伝して下さい。

ひとりでも多くの方に読んで頂きたいのです。

 

印税で儲けることはありません。

全額、あるところに寄付します。

このブログを読んで頂いている方はどこかおわかりでしょう。

 

何度か新聞やメデイア等に広告を出して頂いているようですが、

昨日、初めて気がついて電話をしてきたお医者さんがいました。

「あれって、本当に長尾先生が書いた本なの?」

 

まだ、信じていないようです。

医者は本当に信じてくれません。

内容はともかく、本の存在そのものも認知されません。

 

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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

そうですね(^^)「誰も知らない」に等しいですね。この転載記事は以前にも拝見していて、医療界、勉強不足の医者達が多いからな~と大いに納得してましたし。私もこのブログに出会わなかったら…無知。医療現場で働いていながら…?!
当地で、ずいぶん前ですが他院が長尾先生の講演会を開催してくださり、先生の知名度を知らなかった私は、講演会のタイトルだけで「参加します!」と連絡しときながら…ドタキャンになり。その何ヶ月も後に先生の今年知りブログに出会い。あの時の先生が長尾先生…?!「わ~なんで…もったいな~アホな私~」とどれほど悔やんだか。明日、尼崎の午後の講演会には、と予定しています。先ほど遅ればせのインフルエンザの予防注射を職場で受けて…万全期して?!
先生の怒り!少し…わかります。「自死」で父を亡くしたあとの数年は心身ともにかなりやられてしまった私は、自らも癌を患い…医療現場で働いていたおかげで癒されてきました…命拾いしたと感謝しています。平穏死に向けて楽しく精一杯生きていきたいです。「誰も知らない」でも、一人前を向いて、発信し続けてくださいね(^^)

Posted by あい at 2012年12月08日 12:28 | 返信

本の内容が難しいという御指摘が多く来ているのですか。
そしたら、いっそのこともっとかみ砕いて、必要最小限の時数にして、活字も大きく丸い感じにしたりしてポケットに入るような絵本のような普及版が出たら便利ですね。
更に詳しい内容は「平穏死10の条件」をどうぞってな具合に。

Posted by チズ at 2012年12月09日 12:43 | 返信

結果はすぐに出ません。10万人ものの方が読んでいるととるか、10万人の人しか読んでいないととるか・・・の違いです。今夏、出版したばかりじゃあないですか・・・。まだ5ヶ月も経っていない。数字に惑わされないで欲しいです。本当に世に出る本はじわっ~と広がっていくと思うのです。今のブームはひょっとしたら耳新しい「平穏死」という言葉にあおられているのかもしれません。日本人はとにかく新し物好き、飛び付きますからね・・・。飽きたら「ポイッ」です。その時が勝負。「難しい」というお叱りがあると?やめてくれ~、それって風評被害に等しい。気にしない、気にしない。「あぁ~、あの本ね、難しくって何書いてあるか分かんないわよ」なんて、平気で妨害するのです。読み手は分からない自分を謙虚に受け止めて勉強して~って感じ。英語で書いてあるわけじゃあないでしょう?医学用語満載ってわけじゃあないでしょう?「一回読んだ位で分かるかい!素人なんだから・・・」先生の本はバイブルです、何回も何回も繰り返し読むものじゃあないでしょうか?
 先生、迎合しないでくださいね・・・。一喜一憂していらっしゃるように思えて・・・。

Posted by 岡村 ヒロ子 at 2012年12月09日 03:18 | 返信

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