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脳血管外科二刀流

2013年01月10日(木)

脳血管外科の現状について勉強した。
脳動脈瘤や脳塞栓症には、脳血管治療が積極的に行われている。
脳動脈瘤に対しても、局所麻酔でコイルで詰める治療が普及してきた。
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「脳血管外科二刀流」とは、関西労災病院脳外科の豊田真吾先生が
商標登録されている言葉。

脳卒中診療も、どんどん、変わってきている。

二刀流とは、脳卒中に対して
外科手術と、血管内治療の両刀使いのこと。

病態と患者背景を総合的に判断して、
両者を上手に使い分けることが大切。


【コイル VS クリップ】

 

脳動脈瘤の治療には、クリッピング手術とコイル塞栓術がある。

2010年に、脳動脈瘤ステント治療が保険適応となった。

血管内治療が発達している。

 

ハート型の動脈瘤は、2つに分けてコイル塞栓をする。

極小動脈瘤には、マイクロカテーテルを使う。

 

コイル塞栓術のほうが優れている点が多いが、

再発率が高い(10%)という問題点がある。

 

・IC-PC クリッピング

・MCA   同等

・A com 同等

・BA(脳底) コイル

など、瘤の部位によって多少の優劣がある。

 

コイルかクリップかは、総合的に考えて使い分ける

・年齢

・全身状態

・サイズや形状

 

 

【内頸動脈狭窄症の治療】

CEA=血栓内膜剥離術=確立された手技

CAS=頸動脈ステント留置術=局所麻酔で可能、抗血小板療法が必須

    但し、組織障害という副作用がある。

有効性は、CEAとCASで、ほぼ同等。

 

治療適応は、

無症候性は、狭窄率80%

症候性は、50%、で適応となる。

 

 

【急性主幹動脈閉塞症】

心房細動の心臓から脳に血栓が飛ぶ。

 

tPAの適応は、3時間から4.5時間に変わった。
(2012年9月から)

しかし3割にしか効かず、重症例には無効。

特に悪性脳梗塞の致死率は80%

早期外減圧術を行うこともあるが、機能的予後は厳しい。

 

血栓を回収する方法がある=これは、発症8時間以内が適応。

Con contric medical

大腸ポリープの回収作業とどこか似ている。

tPA無効例が適応。

 

【頭蓋内の主幹動脈狭窄症】

外科治療と内科治療の因縁の歴史がある。

 

1967年 Yasargil が、EC/IC bypass ope を行った。

      その後、無効と評価されてきた。

2006年 JETスタデイで、適応を限定して行うように復活した。

 

ステント VS 内科的治療、ではどうか?

⇒内科的治療のほうが有効だった。

 

 

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