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老年医学を軽視した医療戦略の失敗
2013年01月10日(木)
老年医学を軽視した日本の医療戦略は失敗だったが、問題は当事者の無自覚だ。
同様に、慢性期医療にも目を向けなければ、今後の日本の医療は成り立たない。
超高齢社会に対応した医療と医学のあり方
超高齢社会であるのに老年医学講座は22しかない。
医学教育は高齢者医療にとって、失敗だったのではないか?
高齢者、特に75歳以上の方だけが増えていくのがこれから。
スエーデンでは、1986年と、2002年を比較すると、
外科56%、精神科は73%、老年病86%の病床を減らした。
スエーデンでも、老年医学は軽視されてきた。
高齢者はもっとも科学的に貧弱な医療を受けている。
在宅医療の質が問われず、自然死に投げ捨てられている。
認知症があれば、医療も受けられない実態。
高齢者に相応しい医療とはなにか。
効率的な医療なのか?それを考えずに抑制ばかりしてもダメ。
しかし、専門医偏重、臓器別偏重に甘んじているのが現状。
救急現場は、高齢者で埋め尽くされていて
本当に助けなければならないひとが断られている現状。
介護施設での看取りもいいが、救急との連携が大切。
在宅医療拠点が、医療法に位置付けられる。
地域との連携、医師会との連携が課題である。
来年から在宅は、県に任されるので協議会の実力が問われる。
リーダー研修の今後はやや不透明。
医師養成は、年2000人時代から9000人に増えた。
診療所の患者数は、今後減る傾向にある。
現在、1日47人が、2050年には33人になる。
年収が半減して、現在の歯科医のようになる。
外来にまで帰ってこられない人が増える。
年齢に応じた適切な医療が提供されるべきだ。
80歳に骨粗しょう症の治療が要るのか?要らないだろう。
今後は認知症が最大課題。
日本では、医療への期待が多い。
日本では、施設志向が多い。(家族に迷惑をかけたくない)
高齢者のニーズが一番高いこころに医者がいないという乖離。
1998年米国のデータでは、
患者が求めるものは医師のマナーではなく、技術だった。
2005年には、生活機能評価(ADL)が重視されている。
4種類以上の多在投薬をどうするか?
75歳では、病気が平均7つ抱える。
外来投薬は、6~7種だ。
多剤投薬は大きな課題だが、解決されていない。
同じ病気でも年齢で持つ意味が異なる。
高齢者の糖尿病患者の行く末を、本気で考えなければ。
日本の高齢者の余っているお薬だけで何兆円。
6つの病気を6人で診るか、
それとも1人の総合医や在宅医が診るのか。
細分化著しい中では、いくら医師がいても足りないのは当然。
・多病
・併存疾患
・慢性の病態
・老年症候群
老年症候群の定義は?
じょく創、物忘れが、ケア研究会から「医学会」になった。
しかし、いまだ低栄養だけの学会は無い。
終末期病態の研究が必要。
救急と老年期急変を見分ける力。
最近の大学病院には、死がない。
日慢協が、死の教育を担うべき。
医療と介護を分けたことが諸悪の根源かも。
終末期の症状を、具体的に啓発する必要あり。
MRIで大脳、白質病変に認知症予防のヒントがある。
PVHスコアと老年症候群の関連が濃厚。
40代、50代からなら認知症を予防できるかも。
認知症400万人
予備軍300万人
将来は2人に1人が認知症になる。
なる前に死ぬか、なってから死ぬか
寝たきり期間は平均3年
アミロイドの沈着は分かるが
対応することができない。
予防は諦めたほうがいいかも?
センター方式はダメかも。
認知症疾患医療センター(170ケ所)が、
精神病入院の窓口になっているという現状だ。
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この記事へのコメント
熱いっす!刺激を受けまくりました!
Posted by ichikawa at 2013年01月11日 12:41 | 返信
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