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母親に怒られました

2013年01月11日(金)

「こんな本を書いて・・・」と、母親に怒られました。
「医者なら、患者を元気にする方法の本を書くべきじゃないかな」と。
なるほど、母親のように「死」という文字を見たくないという高齢者も少なくない。
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診察室でも、平穏死の本のチラシを渡したら、ある患者さんに怒られた。
「こんな本ばかり書いて、なにが面白いの?」

いろんな人がいる。
「死」を考えたい人から、全く考えたくない人、まで実に様々だ。

一昨日、「家族」の問題を書いたが、
本人の死生観という問題も大きい。

死生観が立派すぎても異常だが、
死生観を考えることを否定するのも異常だと思う。

毎日、いろんな人に会い、いろんなことを言われる。
今夜はこんなことも言われた。

「平穏死はいいけれど、もっと具体的なことを書いて欲しい」
「平穏死はいいけど、それを看取った家族の意見を聞きたい」

様々な意見を聞くたびに、まだまだやることがあると感じる。

同時に、「死」を伝えるのは、思いのほか難しい。

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この記事へのコメント

そうですよね。
私の母は自分のお墓を買ったりはするのに、死のことを考えるのはとても嫌というか怖いみたいです。最初に自分の死のことを真剣に考えるときは誰でも怖いんじゃないんでしょうか。(私も尊厳死意志表明文書を作るとき、自分で作ろうと思ったのにもかかわらず、頭がくらくらしました 笑)。そして、真剣に考えてみる経験をするまではずっと怖いままなんじゃないでしょうか。「怖い」という感情はとても苦痛な感情なので(動物学者によると、動物にとっては体の痛みよりも「怖い」という感情のほうが苦痛なんだそうです)、「怖いまま」という状態もとても大変なことだと思います。

Posted by ノンノン at 2013年01月11日 03:05 | 返信

はじめまして。
認知症の母の介護のことをネットで調べているうちに、こちらのサイト(長尾先生)を知りました。
「死」に対する感情はさまざまですね。。。。
私の好きな亀井勝一郎は「自然と人間」のなかで
『死とは決して異常なことではない。命あるものは必ず滅びるとは千古の鉄則であり、それこそ自然である。しかし、我々はなぜ死を恐怖し、その前に狼狽するのであろうか。我々の生そのものが異常であるからにちがいない。』
と書いています。考えさせられる言葉だと思います。

Posted by tibiko at 2013年01月11日 04:44 | 返信

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