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待てない医療

2013年01月20日(日)

終末期医療においては、医療が患者の寿命を短くして、かつ苦しめている。
そんなバカな?と思われるかたが多いだろう。
しかし、本当なのだ。
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医者は、”待つこと”ができない。

血圧が下がれば昇圧剤。
血糖が高ければインスリン。
貧血があれば輸血。

脱水があれば点滴。
低栄養があれば人工栄養。
オシッコが出なければ利尿剤。

腹水があれば抜く。
胸水も同じ。
低酸素なら在宅酸素・・・・


アホの一つ覚え。

考えることができない。

”待つこと”もできない。


最も罪深いのは、脱水への対応だ。

平時の脱水=点滴、でいいのだが、
終末期の脱水=点滴、してはいけないのだ!!!

すぐに死んでしまう。

これを家族を納得させる説明スキルも、必要だ。


足りないものが一杯あっても、その人はその状況に順応しているのだ。

標高4000mの高地に住んでいる人には、それなりの生活がある。
気温マイナス40度の地に住んでいる人は、それなりに慣れている。

それらの人を、平地や温暖な場に戻せばどうなるのか?

おかしくなるに決まっている。
活性酸素が発生して、寿命を短くさせる。

延命治療のはずが、縮命治療へ。

・・・・・ 待てない医療、から、待てる医療へ。

医者も、変わらなくっちゃ。




 

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この記事へのコメント

標高4000mに住んでいる人、マイナス40度に住んでいる人にはそれぞれの慣れや、生き方があるというのは分かりやすい表現ですね。良く聞くこと、真剣に待つことの大切さをしみじみ感じています。

Posted by 藤川晃成 at 2013年01月20日 04:30 | 返信

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