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末期がんの犬

2013年01月22日(火)

ある在宅患者さんを訪問すると、足元に末期がんの犬がいる。
ほとんど歩けなくなり、食べられなくなるのは、犬も人間も同じ。
終末期の患者さんが、終末期の犬をお世話していた。

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毎週、毎週、行くたびに犬は、どんどん弱ってくる。
在宅で診ている人間はそれほどでもない。
いつの間にか、人間を追い抜いてしまった。

口の中にがんができている。

渾身の力を振り絞って、トイレに行こうとする。
しかし途中で失敗してしまう。
これは犬の話だ。

吠えることもせず、静かに横たわっている。
死期が近い。
来週は、もう居ないかもしれない。

人間は、ギャアギャア言う。
しかし犬は、黙って耐えているので
余計にいじらしくなる。

犬も末期がんで入院する場合があるそうだ。
胃瘻を造設してもらう犬も。
医療費は、人間とゼロが2つくらい違う。

犬も在宅医療を受けている。
犬も家にいるので、満足そうだ。
動物も、最期は家族といたいのか。

いのちのおわりに、みみをすます

谷川俊太郎さんの言葉を噛みしめながら
雨の中、次の家に向かった。

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この記事へのコメント

ワンちゃん辛そうですね、可哀そうに。
動物は病気の時は本当に絶食してじっと耐えに耐えます。それで治らなければそのまま即身成仏するかのようです。
先生はアチコチで犬猫も診てらっしゃるのですね。我が家のエイズ猫エミリの傷がなかなかくっつかない時も「栄養失調でアルブミンが不足して傷の治りが悪いんや。少し日数がたてば体力の回復と共に傷もくっつくやろう。」と先生より助言を頂きましたこと厚く御礼申し上げます。
それをそのまま動物病院の獣医さんに「長尾先生が母を診るついでに猫も診て下さってこう言われました。」と申し上げたら「まさにドンピシャリの解説ですな。」と誉めていただきました。

Posted by チズ at 2013年01月22日 08:18 | 返信

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