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犬の食事介助
2013年02月05日(火)
ある在宅患者さんの家では、口にがんができた犬もほぼ寝たきりになっている。
家族が一生懸命、犬の食事介助をしている。
その犬を見てから、人間を診ると、その人間の患者さんがとても元気に見えてくる。
家族が一生懸命、犬の食事介助をしている。
その犬を見てから、人間を診ると、その人間の患者さんがとても元気に見えてくる。
この犬は13歳。
大型犬の寿命は10年だから、
人間でいえば100歳か。
歳をとって長生きすれば、がんができるのは人間も犬も同じ。
寝たきりになり、痩せてくるのも同じ。
なんとか自力でトイレに行くが、失敗も多い。
欧米では食事介助という概念が無いらしい。
しかし日本では、犬にでも食事介助をする。
その延長線上に、人工栄養がある。
こんな犬にも胃ろうを入れる飼い主がいるくらいだから
100歳の人間に胃ろうを入れるのも、日本ではありなのか。
それが家族の優しさなのか。
大型犬の寿命は10年だから、
人間でいえば100歳か。
歳をとって長生きすれば、がんができるのは人間も犬も同じ。
寝たきりになり、痩せてくるのも同じ。
なんとか自力でトイレに行くが、失敗も多い。
欧米では食事介助という概念が無いらしい。
しかし日本では、犬にでも食事介助をする。
その延長線上に、人工栄養がある。
こんな犬にも胃ろうを入れる飼い主がいるくらいだから
100歳の人間に胃ろうを入れるのも、日本ではありなのか。
それが家族の優しさなのか。
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この記事へのコメント
老犬ホームというのがあります。
九州のトップ
http://plaza.rakuten.co.jp/roukentop/diary/201302050000/
和歌山のMOMO
http://www.rouken-home.com/sttuff.htm
10歳以上から預り料金が年間36万。3年目からは無料。この金額はトップとMOMOだけ。
関東にもいくつかありますけどすごく高くてよっぽどのお金持ちじゃないと無理です。
HPを見ていると、老親が置いていった犬みたいに、メシの時間以外はウチにポツンと孤独でいるより犬は幸せだと思います。ヨタヨタで連れてこられて、逆に元気になる犬もいるとのこと。
犬も長生きだから3年目から無料だと赤字だろうな~と思います。
後足が利かなくなった犬用の後足を乗せて歩ける車椅子はgoodだと思うけど、犬に胃瘻なんて生きてるオモチャにしたいだけでは。
寝たきり老人に気管切開して胃瘻つけて導尿して導尿できなければ膀胱に穴あけてオシッコ出して人工肛門作って、これって一体なんだろう?
Posted by komachi at 2013年02月06日 06:55 | 返信
以前、こちらでブログを紹介して頂きました。
その節はありがとうございました。
1月21日~2月5日の抗がん剤第5クールを無事に終えて、次回は通院加療がんセンターでの治療に挑戦してみることになりました。第5クール入院時に個室から大部屋に移動になり、他の患者さんの手前、おトイレが気になってしまって(下痢をするので回数が多い…)、その為に体調を悪化させました。血液検査に問題が出なかったので、本当なら10日以上の入院だったのを5日で退院して自宅でノンビリ過ごすことにした結果、体調もどん底まで落ちずに済みました。
今回の記事に関して、犬に関わる仕事をしてきた事もあるので、コメントさせて頂こうと思いました。
私はかつて犬のブリーダーをしていた事もあって、多分一般的な家庭環境に居る飼い主の方達よりも遥かに生死の場に立ち会う事が多かったと思います。
今までに何頭も見送って来ていつも思うのは、犬達は死ぬべき時をきちんとわきまえていて、その死に向かって自分達で支度を整えていくのだなぁ…と言う事です。
最初に食事を食べなくなる。
水だけ、本当に好きなモノ(ウチの犬達は果物や生肉のミンチ、甘栗などを少しだけ口にすることが多かったです)を少しだけ…。
そして木が枯れて行くように体を軽くして、静かに旅立って逝きます。
死に逝く時が近いのだと言うのは、きちんと犬と向き合っていた飼い主なら分かります。
言葉を持たない彼らほど、嘘偽りなく気持ちを雄弁に語りかけてくるからです。
私は『旅立ちを邪魔しない』事が飼い主として出来る最後の責任ある決断であり、その旅立ちの場に立ち会わせてもらえる事は、彼らがくれる最高の栄誉あるギフトだと思っています。
旅立ちを間近に控えている犬(猫、鳥、うさぎなど…人間以外の全てのイキモノと言っても過言ではないと思います)は、いつも以上に澄んだ瞳になります。
いつも以上に愛らしく、まるで空気に溶けてしまいそうなほどの透明感があります。
旅立つ前の姿は、痩せこけ被毛はボロボロ。
それでも美しい。
旅立ちを前に彼らは最高の美しさを見せてくれます。
激しい闘病を続けた犬でも、旅立ちの前には嘘のように静かで美しく、その姿に心が揺さぶられます。
その旅立ちを、点滴をしたり、強制給餌したり、腹水や胸水を抜いたりすると、苦しみがむやみに長引いてしまう。
経験してきて感じた事です。
だからこそ、私は旅立ちは邪魔しない。
旅立ちまでの時間を共に静かに過ごし、その場をギフトしてくれた彼らに愛と感謝を送っています。
私に出来る事は、泣いて悲しむのではなく、笑って送り出す事。
泣くのは旅立ちが終えてからで充分です。
何度死の現場に立ち会っても、何頭見送って来ても、慣れる事なんてありません。
死は、犬達それぞれがそれぞれの望む形で訪れるからです。
犬は愛する飼い主に忠実で、飼い主が頑張れ!と言えば本当に頑張ってしまいます。
必死に一生懸命頑張って、頑張って…力尽きて逝く。
「大丈夫だよ、怖くないからね。またいつか会えるからね。」と声をかけ抱き締めていれば、すぅーっと眠るように逝きます。
飼い主としてすべきことは、自分のエゴで彼らをこちらの世界に繋ぎとめて置く事ではなく、軽やかに旅立てるように側でどんと構えている事。
私はそう思うのです。
飼い主の方がどのように死を看取るのか…は、飼い主の方が決める事です。
治療して治ることが出来る段階であれば、十分な治療をしてあげるべきだと思います。
でも自分の自己満足な感情だけではなく、言葉を持たない彼らが伝えてくる心に添えるようにして欲しいと思います。
Posted by SONWAI at 2013年02月07日 12:38 | 返信
SONWAIさんへ
私の知らなかった世界・・・
でも多分そうだろうなあと想像していた世界、ジャングルの象のように。
よいお話を有難うございました。
「側でどんと構えている事」一番心に残った言葉です。
もしヒトの終末期であったとしても、傍にいる人間であったらそうありたいし
逝く立場であったら、そうやって寄り添って欲しいなあと。
Posted by 梨木 at 2013年02月07日 08:44 | 返信
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