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御津医師会

2013年03月03日(日)

昨日は、岡山市のホテルで市民、行政、学者、医療者を対象に講演させていただいた。
極めて多くの収穫があった午後だった。
御津医師会は凄い!ここが医師会のモデルになれば日本の医療は確実に変わる。
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以下、伝聞なので、もし間違いがあればあとで訂正します。

岡山市は人口70万人の都市。
旧岡山市に周辺の町が合併して大きくなった都市だそうだ。

岡山市には6つの区がある。
御津は北区であるが、合併前の御津医師会で通しているそうだ。

岡山市医師会とは別に御津医師会がある。
県でもなければ、市でも区でもない医師会。

結構珍しい例ではないのか。
会員数は約60名とのこと。

何故、大きな岡山市医師会の傘下に入らず、御津で通しているのか
今日、少し分かった気がした。

ひとことで言うなら、志が凄い。
在宅医療や地域包括ケアに対する情熱が半端ではない。

たとえば、私のようなハグレ医者を呼んで講演すること自体、医師会としては異例。
行政の方も何人か来られていた。

市民と「まじくる」のは当然、といった雰囲気。
医師会長自ら、地域包括ケアの旗を本気で振っておられる。

医師会入会率は100%。
入会費は、阪神間の10分の1。

市民との交流の場を沢山もたれている。
しかし地域との交流会等はすべてボランテイアで無償。

医師会館は無い。
ハコモノや形式には一切、お金をかけない。


これまで、地域包括ケアを、医師会が推進するのは無理かな?と思ってきた。
しかし今日、その考えが全く改まった。

医師会が推進できる。
医師会は市民と一体になれる。

AMDAの菅波先生が、御津医師会の前会長だったと伺った。
その教えを引き継いでおられる幹部や関係者の志に感動した。

やはり地域包括ケアは、人口1~3万人程度が適しているのではないか。
人口が5万を過ぎると大きすぎる。

尼崎は人口46万で、6つの行政区に分かれているが、
本来は、その倍の12ぐらいの単位で地域包括ケアを考えるべきだと感じた。

すなわち、地域包括ケアは、医療も介護も市町村単位で揃えることだが、
もう少し細かく言えば、人口1~3万人程度を、ワンユニットと考えるべきではないか。

御津医師会の幹部の先生方は非常にシャイ。
しかしもの凄い情熱を内部に秘めておられる。

医師会は、国民からバカにされている。
欲張りムラの村長さんとしかみられていない。

しかし御津医師会は、何もかもが常識外れ。
住民のための医師会を貫かれておられる。

決してオベンチャラでもなんでもなく、御津医師会は日本の医師会の最先端を走っている。
今日、そのことを肌で感じた。

医師会長さんにお願いした。
「御津医師会」という本を書いてください、と。

住民のためにある医師会が、日本にある。
そんな医師会を日本中の医師会が見習えば日本の医療は変わる。

ずっと疑問に思ってきた御津医師会。
今日、その疑問が少し解けた気がした。



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