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貼るパーキンソン病の薬

2013年04月27日(土)

夜は、貼るタイプのパーキンソン病の薬の勉強会だった。
ニュープロパッチといい、世界50ケ国で発売されている。
面白いことにこの薬は、ムズムズ足症候群の特効薬でもある。
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ムズムズ足症候群=レストレスレッグ症候群=下肢静止不能症候群。

一般人口の2~7%もいる、ありふれた病気。

布団に入ると足がムズムズして眠れない。
足の置き場が無い。
足を切断したいくらい。

老人だけとは限らない。
聞くと、5歳から患者さんがいるそうだ。

何を隠そう、私自身がこの病気だったのかと今、思う。
5歳のころ、足がムズムズして寝れなかった。
親が深夜の開業医を起して、診せにいったこともあった。

今でも、足をずっとしておれ、と言われると辛い。
貧乏ゆすりもそのせいか。
おそらく、ムズムズ足だったのだろう。

自分がそうだから、外来や在宅でこの病気を見つけるのが上手い。
ビシフロールという飲み薬を、0.125mgと少量使うだけで劇的に改善する場合がある。
この病気を見つけただけで、すごく感謝されることが多い、町医者冥利につきる病気。

一方、パーキンソン病も困った病気だ。
脳内のドパミンという物質が不足する病気。
レビー小体型認知症と関係する場合もある。

ドパミンアゴニシトや、L-DOPAを病状や年齢に応じて使う。
専門は神経内科。

ニュープロパッチという貼り薬は血中濃度を一定に安定させることが特徴。
口からお薬が飲むことが不安定なひとにも向いている。

アメリカでは、パーキンソン病の3割に、最初から
ニュープロパッチが処方されているという。
日本国内ではまだこれからだが、かなり需要のある薬だろう。

4.5mgから貼り、様子を見ながら、9~23mgまで使う。

面白いことに、ニュープロパッチは、ムズムズ足症候群にも効く。
使う量は、パーキンソン病の半分の2.25mgから。

私は、5歳でムズムズ足症候群だったが、パーキンソン病になっていない。
ムズムズ足症候群とパーキンソン病の関係は、まだよく分かっていない。

貧乏ユスリとムズムズ足症候群の関係を知りたい。
専門家には、「それは単なる多動症」と笑われた。

どんどん、便利な薬が登場する。
お医者さんもしっかりついていかないと、浦島太郎になる。

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この記事へのコメント

これは「町医者だから言いたい!1105」への感想です。長尾先生の仰るとおりバイタルは介護者の「自己愛」です。しかも「自己愛」が不十分です。入所者が快適になることを為せば介護者も楽になります。介護者の自己愛は充足されるはずです。ところが介護者は自分の体裁(サボっていません)を第一としているから自分の楽になることができず、その穴埋めに入居者は身を呈して介護者のお役に立たなければならなくなるのです。

Posted by 異端者 at 2013年04月28日 02:07 | 返信

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